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【プレイステーション】
『サガ フロンティア』(感想)
<SaGa Frontier>
発売日 1997年7月11日
定価 6800円
メーカー スクウェア(→メーカーHP
内容 7キャラクターから主人公を選び、仲間とともに旅をする
コマンドRPG。
スーパーファミコンで発売された『ロマンシング サ・ガ』
シリーズの流れを汲む続編。


 全員のステータス画面は最初、「うわー、数字が小さい〜。見づらい〜」と思
ったんだけど、慣れてくると、上下左右にスクロールさせずに状態を一望できる
ことのほうがありがたい。はっきり読めるにこしたことはないんだけど。

 タイトル画面からデモが流れたりせず、結構地味なのは、クイックセーブのス
タートをしやすくするためなのかな。鳥のさえずりと水のせせらぎ音は、疲れを
いやして再スタートの気力をためるのによい。

★特に好きな表現
・データセーブするとき、左から右へゲージがのびる(パソコンソフトみたい)。
・ボス戦などで、キャラクターやメッセージがゆがんでブレる。
・戦闘コマンド選択時の、剣などの音。構えてる感じが出てる。
・盾でカカカカカカカカカン、カンッと攻撃をふせぐところ。
・与えたダメージが1万越えると数字の表示がちょっと変わる(ソニック式
 (笑))。
・マフラーザウルスの口の開け方と首の振り方(笑)。
・途中に挿入される原画イラスト画像。やっぱり上手いなー。
・ボロの自動演奏キーボード。
・システムデータ関連画面。「あなただけのデータです。大切にしてください…」
 とか、メモリーカードで「○○さんのデータです」と言ってくれる。名前で呼
 びかけてくれる。曲と雰囲気が優しい。血液型のところで「なぜだ!」の選択
 肢に笑う。確かに、どうしてそんなことまで聞くの? と思って選んでみた。
 ……理由は教えてくれなかった(笑)。
・リージョン移動の曲と雰囲気。SS『ナイツ』のステージセレクトを思いだす。
 各場所の本質がイメージとなって見えるのが良い。瞬間移動は便利だな。
・タイトル画面やステータス画面およびゲーム中のキャラクター動作。
・行き止まりに見える場所で戦闘が起こると、その背景グラフィックに出口が見
 えてたりする。こんなところにヒントが☆
・麒麟の空間。おいしそう。見てるだけで楽しい気分。時の空間もいい。

★各ストーリー感想
 (プレイ順・主人公名の後のカッコ内は費やした時間(実測・端数切り捨て))
 一番気にいってるのはT260G編。話もキャラクターもゲーム展開もすべて
 好き(特に最後の戦いは最高)。その次がアセルス編、エミリア編、クーン編、
 ブルー編、レッド編、リュート編の順かな。

【アセルス】(32時間)
 どことなぁくタカラヅカの香り(笑)。赤と青が混じって紫の血、っていうのが
 いいな。物語設定も好き。根っこの町の酒場への道が見えず、「酒場ってどこ
 ? そうか、きっとあの巨人を倒せば酒場に入れるんだ!」。しかし勝てない
 (笑)。烈風挙を見切ってもブレードに二回耐えるだけのHPがあっても、地震
 を起こされたら一瞬で終わる。
 どうしてオルロワージュはアセルスに血を与えたんだろう、大切なものを追い
 かけてる最中なんだから放っておいてもよかったのに。ただの気まぐれだった
 のかもしれないけど、あれほど身分高い妖魔がわざわざ長いこと保護する動機
 づけがちょっと弱いと思う。オルロワージュは責任感が強いんだろーか。実験
 好きの性格とか?
 いつどこで追手があらわれるかわからないのがスリルあって良かった。

【T260G】(16時間)
 心があったかくなったお話(ラストシーンがまたいい)。最終目標へ向けて、
 どんどん進んでいくのがすごく楽しかった。メカニカルな雰囲気と曲が、私の
 感性によくなじむ。こういう空気、たまらなく好きなんだ。最終戦のグラフィ
 ック展開が気合い入ってる!(某作品の最終戦に似ているが☆) かっこいい
 ーっと叫びつつワクワクして戦う。一度めはレベル3を破ったところで敗退。
 あとちょっとだったのに!
 最初の、羽根がひらくグラフィックがさりげなく良い。

【リュート】(26時間)
 吟遊詩人のイメージ。わりとすぐにラストボスに会い、戻れなくなった。強さ
 が全然足りず、ひたすら交替させて回復しつつ鍛える。ボス戦開始時、曲とタ
 イミングを連動させてあったり、斜めに移動する舞台上で戦うのがいい。魂の
 攻撃は凶悪(笑)。
 話はちょっと薄味に感じた(見なかったイベントがあったんだろうか)。特に
 これといったイベントがなく、自由なのは、リュートらしさを出すため?
 戦闘が好きな人向けかな。

【レッド】(25時間)
 人質救出するまでの戦闘がキツかった。通路ではうまく走れず飛ばされて、何
 度もやり直す。ハマるかと思った(階段のところでキー入力を上へ入れないと
 駄目だってことに気がついたらあっさり通れたけど☆)。あと、王宮の仕掛け
 などにも悩む。一番いきづまりやすいシナリオかも。
 時々、間違った行動をとると強制ゲームオーバーになるのでびっくり。出るな
 よブラクロ改〜、と念じつつ走る。扉を開けるのがこわい。アルカイザー専用
 の技を使う機会(変身する機会)があまりなかったので(三つくらいしか技を
 ひらめかなかったし)、もう少し派手にやれるとよかった。
 −−それにしても、最後のアレは一体?(笑)
 仲間は、初めて三枠いっぱいに集まった。カードも4枚収集。ルーンは3種。
 保護のルーンだけわからなかった。

【ブルー】(24時間)
 リージョン移動が便利。設定に味がある。この話を始める前に、他シナリオで
 すでにルージュが毎回仲間になってたから、ブルーとして行動することにため
 らいが出る。ルージュとの付き合いのほうが長いし。
 対決シーンの一騎打ちはなかなか戦いがいがあった。空間の質が変わっていく
 ので戦略性が高まる。ブルーが負けたのは、いきなりオーヴァドライブを使っ
 ちゃってWP&JPがゼロになってしまったせい(笑)だけでなく、向こうの戦
 いかたが上手だから。ルーンをとれなかったのも敗因かな。剣とか鍛えてなか
 ったし。(後でロードしてリターンマッチ。フッ、勝った(笑))
 最後の戦いからのエンディングがいきなりだったため、「?! 何が起こった
 んだ、今?」と思って二度もやり直して確認。ちゃんと倒せたのかな?

【エミリア】(18時間)
 新鮮な舞台設定。コスチューム替えられるのが面白い。最後の戦い、あの格好
 で戦うのが斬新(戦いにくそう。こういう、ちょっとしたところをひとひねり
 することで物語の膨らみが違ってくるんだよね)。こまかいキャラクター描写
 がよく出来てる。最後のカットのルーファス、いい表情(カオ)してる。普段
 ブアイソなのに、写真撮影のときは笑うんだね(笑)。
 ところで……最初に転がってた、レンの死体は何だったんだ〜?
 (これってひょっとして、あの作品のパロディなんだろうか)

【クーン】(19時間)
 しっぽがかわいい。でも姿が変わっちゃうので元の姿で戦ってるとこが見られ
 ない。モンスターって防御力弱くて、いまいち使えない感じなんだけど、指輪
 があるおかげで補助に回れる。
 じつはこのゲーム中、一番悩んだのがマグマスライム(笑)。倒せないぞーっ!
 何か特別の方法があるかと思って考えこんでしまった。その次に困ったのが、
 バカラでの指輪探し。ネズミを追いかけたのはいいけど洞くつの途中で見失い、
 どこへ行けばいいかわからなくなった。こんなところに抜け道が! と気づい
 たのはしばらく後。結構このシナリオもいきづまりやすいかな。
 スーパーハイ&ローがおもしろい(いきなり何かと思った(笑)。歓声がグー)。
 それまで地味なパズルっぽい仕掛けばかりだったから、息抜きにちょうどいい
 し、値段をどれだけ覚えてるかのテストにもなる。あらゆる要素を出来るだけ
 有効に活かすのって好き。
 芸術点は力押しじゃない新鮮なボス戦。花火まであげるとは(笑)。リュート編
 のグレモン戦の次くらいに苦労した。思わず、
 「ロボコン、零点」
 を思い出したのは私だけじゃないはずっ。しかし採点基準に異議あり。初めて
 披露した連携なのに「またか」はないでしょ(笑)。クーンの技が他のメンバー
 の技となかなか連携しないので大変だったけど、「お気に入り」システムの力
 で何とかクリア。これがなかったら、とうてい合格できそーにない(笑)。

★技
 妖魔の武具がモンスターの力を吸い込むのは、西遊記に出てくるヒョウタンみ
 たい。能力吸収で姿がどんどん変わってゆくのはGB版サガを思いだす。銃は
 いまいち使えない&威力がないような気がする。

・硝子の盾
 お気に入り。盾として機能するだけでなく、攻撃も兼ねられる。なんてお得。
 一石二鳥で無駄がない。ガラスの砕ける音も好き。「硝子」って、ガラスと読
 めない人もいるかもしれないなー。普段あまり使わない漢字だし。
・どつきまわす
 ネーミングに笑った。漫画ちっくな表現。
・ディフレクト
 お互いをかばいあうのがかっこいい。かなり有効。かすみ青眼も好き。
・裂風剣系
 ジャンプする攻撃グラフィックがいい。
・ロザリオインペール
 これをひらめくと、そろそろ最終戦が近い。
・ビットシステム
 「いけっ、ハイファミリア!」(笑)
・びっくりソルジャー
 今週の〜ビックリ…
・どっきりナイツ
 …ドッキリメカ、発進〜!(ヤッターマン)

★術
 術購入時、効果を戦闘形式で説明してくれるのがいい。買わなくても(不要と
 思ったものでも)グラフィックを眺められる。
 上位の術を使わなくてもゲームクリアできるので、あまり覚えようとしない。

・印術
 ルーンって素材としてなかなかいいよね(私、ルーンの石のセット、持って
 る)。
・秘術
 上位の術を覚えると種類がいろいろ増えて楽しい。大小アルカナ全種類あるの?
・心術
 克己は必須かも。
・時術
 オーヴァドライブが強烈。でもWP&JP全部使っちゃうんだな〜。むむ〜。
 時術や空術はあまり覚えない&使わなかった。

★各リージョン
 「リージョン移動」でまだ場所名が出てないところがいろいろあって、楽しみ
 にしてたら全部出てこないうちに終わってしまった。

・クーロン
 ここが中継地点になっているのは、わかりやすくていいと思う。
・ネルソン
 海の表現がものすごくキレイ。
・バカラ
 この建物がとてつもない高層ビルなのだということはよぉ〜くわかった。客室
 フロアのずっと下まで降りたのに行き止まり……脱力〜。
・ワカツ
 影あわせ、どうやっていいのかわからなかった。偶然出来たけど、どのボタン
 を押せばいいのか、いまだにはっきりしない。
・ファシナトゥール
 幻想的。バラのイメージと紫系の色がよく合ってる。
・
 場所名が縦書き&毛筆タッチで書かれてるのがユニーク。
・ヨークランド
 酔いがまわるアイデアうまい。しかしクラーケン、何回攻撃するんだ!
・タンザー
 あんな景色のなかで閉じ込められて暮らしてたら発狂しちゃうんじゃないかと
 思うが、ヒューマンの適応能力と精神力はなかなかのものらしい。
・シュライク
 クーン編になるまで、本屋の存在に気がつかなかった。

★キャラクター
 仲間が増えたらどこかで交替できる場所があるとよかったけど、それじゃあ、
ルイーダの酒場か☆ 全員を均等に育ててるとやたら時間がかかるので、どうし
ても「ただついて来るだけ」の回復交替要員メンバーが出る。

・タイム
 顔アップがかわいい。いい子だな。
・T260G
 けなげな奴。後ろに下がってからジャンプ! が気にいってる。
・ブルー
 スタートするまで本を読んでて勉強熱心。女性みたいな髪型(ルージュも)。
・ゾズマ
 妖魔らしい性格。
・イルドゥン
 好きなキャラ。いい味だしてる。そっぽ向いてるようなキャラクターが良い。
 彼にしてもセアト(いきなりグサリだよ(笑))にしても、男性の妖魔キャラは
 ストレート。でも、こういう雰囲気って嫌いじゃない。嘘っぽくないし、根底
 に純粋さを感じる。
・ヌサカーン
 白衣と眼鏡の長髪ハンサムの医師。イラストでコロンだ人が絶対いるはず(笑)。
・ルーファス
 クール。そっけない態度だけどリーダー向き(でも見放されない程度にね☆)。
 イラストがカッコイイ。
・ゲン
 気にいってるキャラ。お酒グビグビ飲んだりして面白い人だなぁと思ってたら、
 原画イラストを見てビックリ。タイトーの大工のゲンさんを連想しちゃってた
 からギャップがッ!(笑)

 ……あ”、女性キャラの感想がひとつもない(爆)。えっと、白薔薇の頭がかわ
いいと思う。ひつじ頭(笑)。エミリアはゲーム中の絵は好きだけど、銃かまえて
るイラストがちょっとおばさんくさい(爆)。アニーはチャーミング。アセルスは、
ステータス画面で前後に体をゆらしてる動作が好き。他のキャラの仕草もいい。

★巨人
 ラストボスを倒すだけの力がついたかどうかを試すための試金石。強い。これ
 に勝てないようじゃ、まだ力が足りない。こういう目安があるのは良い方法か
 も。やっぱりラストボス戦は、苦労して戦った一度めで勝利してエンディング
 直行、というのが一番嬉しくて感動が強く残るから(やり直すと、どうしても
 自分がズルした気になっちゃって)。

−−−−−−−−
 「システムデータを最後まで大切に」の「最後」っていうのは、「7人クリア
 するまで」なんだよね。スタッフのメッセージが聞けるのは楽しい。最終戦を
 集めてあるのが助かる。全主人公のセーブファイルをとっておかなくてもいい
 から(メモリーカードって結構すぐにいっぱいになる)。でも、○ィー○ァ戦
 の開始直前は、やっぱりあの賛美歌が合う。
 TVコマーシャルは一度も見る機会がなかった。見たかったなぁ。
'97 10/3 NIFTY-Serve FCGAMEM
「サガフロンティア」特設会議室 #3140
(HP登録日 1997/11/12)
ソフト発売1997年7月備考レビューGM

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