『らんま1/2〜とらわれの花嫁』 |
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発売日 1991年12月6日 定価 6800円 メディア CD−ROM メーカー NCS(日本コンピュータシステム) 内容
週刊少年サンデーで連載されていた漫画「らんま1/2」を
題材にしたアドベンチャー(デジタルコミック...かな。
ただアイコンを選んでいくだけで進むから)。
注:ネタばれ内容を含みます。
'93 5/28 NIFTY-Serve FCGAMEM
オープニングはアニメの主題歌にあわせて、かわいいアニメが展開する。原作
があるものだとグラフィックにデッサンの狂いがあったりイメージが違ったりす
る恐れもあるが、この作品は合格だと思う。絵がきちんとしている。
(オープニングの”乱馬とあかねのやしの実の投げ合い”が楽しかった。二人の
素直じゃない性格がよく出てる★)
アニメと同じ声優がしゃべりまくる(今の情勢では、違う声優であることはほ
とんど許されないと言ってもいいかもしれない...。TVアニメでも、途中か
ら声優さんが変わったりするとすごい違和感があるし)。ほんとによく声が入っ
ていて、会話のほとんどが声入り。同じ部分だと二回目からは声は出ず、字のみ
となる(うん、これはうっと〜しくなくって、いい)。
よく言われることだけど、原作を知らない人よりも知っている人の方が楽しめ
る。原作を知らなくてもよいけれど、知っている人には、”細かいニュアンス(
「らんま1/2」...あるいは高橋留美子の世界)”がよく伝わるのである。
ちなみに私は原作は一応読んだことはあるけれど、ずっと最初から現在まで読
み続けているわけではない(コミックスも持ってない)し、アニメも数回しか見
たことがない。だから帯刀と小太刀が校長の子供だってことも知らなかった☆
(似てないんじゃないか〜??)
人間(一部、人間を超越している方もおられるが)関係の再確認ができる。
一応、新しいキャラクターが出てきた時に紹介が入るけれど、まったく知らな
い人だと把握するのが大変かもしれない。1人1人に特徴はあるけど人数が多い
から...まあ、このソフト買う人のほとんどが原作を知っている人だろうから、
そう気にすることではないかな...。
シナリオはゲームオリジナルで、興味をそそる。なかなか上手な展開。ちょっ
と「いくらなんでもここまでやるか?」と思わないこともないけど(う〜む、キ
ャラクターの把握がまだまだ足りないか?(笑))。
格闘シーンはスピード感&迫力があっていいな。とってもユニークである。
ラストシーンもよかった。
試験問題のところは爆笑!!(笑った笑った★)乱馬のセリフのしゃべり方が
おっかしいのなんのって、あ〜笑いがとまんない☆各キャラのリアクションも傑
作。
この試験問題、”中国”旅行がかかってるだけあって結構むずかしい。
問題1:答えはわかったけど...とっさに漢字で書けない〜〜。
問題2:そんなのわかんない。(作ったことないもんな...)
問題3:よもぎの入った新潟名物のお菓子??ん〜何だろう、よもぎもち?
(あ、○○○○○か...)
登場人物のセリフ回しがすごく自然で、ほぼイメージどおりである。
アイコンは活字タイプでなく「中国っぽい字体(?)+絵」になっており、な
かなか個性的なのであるがちょっと見づらい。パッと見てどのコマンドか少し迷
う。
セーブする時、上書きしてるかどうかわからないのはちょいと困る。1から4
までファイルがあるけど、データが入っているかいないかが表示されない。自分
が覚えていさえすれば済むことだけど、「ここへ戻りたい」と思った時にセーブ
データを上書きしちゃってて出来なかったりすると悲しいと思う。現在セーブし
てあるファイルがわかるように表示するか、「すでにデータがあります。上書き
しますか?」とでも聞いてほしいな。
CDの読み込みはあまり感じさせない(超スピーディというわけでもないけれ
ど。カット切り換えの時、ちょっと間があく)。音響効果がなかなか良い。途中
で<<STEREO>>マークが出るところがある。一体何だ?と思ったら...
おおっ、声が左右に散るぞ!!こういう”こだわり”があちこちに見受けられる。
このゲームのスタッフさん達はほんとうに「らんま」が好きなのだなあと思っ
た。ファンでなくてはここまで原作のイメージに忠実につくれないだろう。
ファンなら間違いなく買い!だなあ。笑えるぞお!総プレイ時間はあまり長く
ないのだけど、充分楽しめた。
(しかし、良牙くんって憎めないヤツ...)
PCエンジン会議室 #372
(登録日 '98/10/7)
ソフト発売 1991年12月 備考 なし