『らんま1/2〜とらわれの花嫁』

発売日 1991年12月6日
定価 6800円
メディア CD−ROM
メーカー NCS(日本コンピュータシステム)
内容  週刊少年サンデーで連載されていた漫画「らんま1/2」を 
 題材にしたアドベンチャー(デジタルコミック...かな。 
 ただアイコンを選んでいくだけで進むから)。


注:ネタばれ内容を含みます。
 オープニングはアニメの主題歌にあわせて、かわいいアニメが展開する。原作 があるものだとグラフィックにデッサンの狂いがあったりイメージが違ったりす る恐れもあるが、この作品は合格だと思う。絵がきちんとしている。 (オープニングの”乱馬とあかねのやしの実の投げ合い”が楽しかった。二人の 素直じゃない性格がよく出てる★)  アニメと同じ声優がしゃべりまくる(今の情勢では、違う声優であることはほ とんど許されないと言ってもいいかもしれない...。TVアニメでも、途中か ら声優さんが変わったりするとすごい違和感があるし)。ほんとによく声が入っ ていて、会話のほとんどが声入り。同じ部分だと二回目からは声は出ず、字のみ となる(うん、これはうっと〜しくなくって、いい)。  よく言われることだけど、原作を知らない人よりも知っている人の方が楽しめ る。原作を知らなくてもよいけれど、知っている人には、”細かいニュアンス( 「らんま1/2」...あるいは高橋留美子の世界)”がよく伝わるのである。  ちなみに私は原作は一応読んだことはあるけれど、ずっと最初から現在まで読 み続けているわけではない(コミックスも持ってない)し、アニメも数回しか見 たことがない。だから帯刀と小太刀が校長の子供だってことも知らなかった☆ (似てないんじゃないか〜??)  人間(一部、人間を超越している方もおられるが)関係の再確認ができる。  一応、新しいキャラクターが出てきた時に紹介が入るけれど、まったく知らな い人だと把握するのが大変かもしれない。1人1人に特徴はあるけど人数が多い から...まあ、このソフト買う人のほとんどが原作を知っている人だろうから、 そう気にすることではないかな...。  シナリオはゲームオリジナルで、興味をそそる。なかなか上手な展開。ちょっ と「いくらなんでもここまでやるか?」と思わないこともないけど(う〜む、キ ャラクターの把握がまだまだ足りないか?(笑))。  格闘シーンはスピード感&迫力があっていいな。とってもユニークである。 ラストシーンもよかった。  試験問題のところは爆笑!!(笑った笑った★)乱馬のセリフのしゃべり方が おっかしいのなんのって、あ〜笑いがとまんない☆各キャラのリアクションも傑 作。  この試験問題、”中国”旅行がかかってるだけあって結構むずかしい。  問題1:答えはわかったけど...とっさに漢字で書けない〜〜。  問題2:そんなのわかんない。(作ったことないもんな...)  問題3:よもぎの入った新潟名物のお菓子??ん〜何だろう、よもぎもち?      (あ、○○○○○か...)  登場人物のセリフ回しがすごく自然で、ほぼイメージどおりである。  アイコンは活字タイプでなく「中国っぽい字体(?)+絵」になっており、な かなか個性的なのであるがちょっと見づらい。パッと見てどのコマンドか少し迷 う。  セーブする時、上書きしてるかどうかわからないのはちょいと困る。1から4 までファイルがあるけど、データが入っているかいないかが表示されない。自分 が覚えていさえすれば済むことだけど、「ここへ戻りたい」と思った時にセーブ データを上書きしちゃってて出来なかったりすると悲しいと思う。現在セーブし てあるファイルがわかるように表示するか、「すでにデータがあります。上書き しますか?」とでも聞いてほしいな。  CDの読み込みはあまり感じさせない(超スピーディというわけでもないけれ ど。カット切り換えの時、ちょっと間があく)。音響効果がなかなか良い。途中 で<<STEREO>>マークが出るところがある。一体何だ?と思ったら... おおっ、声が左右に散るぞ!!こういう”こだわり”があちこちに見受けられる。  このゲームのスタッフさん達はほんとうに「らんま」が好きなのだなあと思っ た。ファンでなくてはここまで原作のイメージに忠実につくれないだろう。  ファンなら間違いなく買い!だなあ。笑えるぞお!総プレイ時間はあまり長く ないのだけど、充分楽しめた。 (しかし、良牙くんって憎めないヤツ...)
'93 5/28 NIFTY-Serve FCGAMEM
     PCエンジン会議室 #372
                    (登録日 '98/10/7)
ソフト発売1991年12月備考なし