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リグロード サーガ
RPG
セガサターン
1995.7.21
セガ
シミュレーションRPGっぽく、移動しながらターン制で攻撃するRPG。
道中では基本的に敵が出ず、イベントの発生する場所へ入っていくことで戦闘になる(「フィールド上で敵に出くわす」のはRPGのお約束であるが、そうなると一般市民は危なくて街などから一歩も出られないことになる。街にバリアを張るとか見張りを立てるとかいう設定にしないと、なぜモンスターが街に入ってこないのだろうと不思議になるから、こういうシステムの方が自然かも)。
町は、町と呼ぶよりは民家の集まりといった感じで狭く、つくりもシンプル。アドベンチャーゲームの会話風に話が聞けるので、あちこち歩き回って情報をかき集めなくてすむ。
敵を倒すごとにその場で経験値が入るのではなく、そのステージの戦闘が終了すると、全員にまとめて経験値が加算される。途中で力不足のため退却しても、それまでの経験値がもらえるのは嬉しい。
12人も仲間がいるので、全員を均等に育てず、強い(あるいは気にいった)キャラばかりを使いがちになる。そうならないように、道中で突発的な戦闘を起こし、キャラクターを戦闘に強制的に出させて経験を積ませるバランスの工夫がしてある。その場合、いちいち全員で戦っていたのではプレイヤーに「面倒くさい」感覚を与えてしまうので、3キャラクターにしぼり、戦場を狭くし、敵の数も少なめにしてある。
イベントを順番にこなしていくのではなく、あちこちに用意されているイベントを好きな順番で攻略していけるのが自由で楽しい。
キャラクターのセリフ回しがなかなか面白く、個性が感じられる。いろいろな背景を背負ったキャラクターがいるが、あまり深く描写されないまま終わる。ボリュームが少ない感じで、まとまってはいるが、少々物足りなかった。
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