『ネクタリス』

 PCエンジンの名作シミュレーション。後にパソコン
にも移植された。非常に気に入っている作品である。頭
を使って個性的な各ユニットを動かし、各面をクリアし
ていく。ユニットの生産はなく、シンプルなシステムだ
が奥が深く、じっくり考える楽しさを味わえる。凶悪な
強さを誇るハンターのしぶとさに苦しめられたことは、
今ではいい思い出である。
 内容も面白いが、曲がまた良い。私はPCエンジンに
ROMROMアンプをつないでいるのだが、それで聴く
と本当にうっとりしてしまう。何度聴いても飽きない。
効果音も非常にいい出来で、グラフィックも好みだ。

 各面はパスワードでコンティニューできる。アルファ
ベットの組み合わせになっていて、これがすべて実在の
外国科学者の名前になっているのがシャレている。途中
でこのことに気づき、思いつくまま名前を入力してみた
ものの、つづりが間違っていたりしてうまくいかなかっ
た(笑)(徐々に難易度が上がってゆくステージをひとつ
ひとつクリアしていくのがとても楽しいゲームなので、
そういうズルがたとえ成功して先の面を見られたとして
も、きっと嬉しくはなかっただろう)。

 続編『ネオ・ネクタリス』(PCE)には、『ネクタリス』
も一緒に入っていてお買い得だが、PCエンジンソフト
の入手が難しい場合は、『アースライト』(SFC)で遊んで
みるのがよいと思う。
(そのまた続編『アースライト〜ルナ・ストライク
 (SFC)では、『ネクタリス』システムの良さはかなり
 消えてしまった。ほとんど別物。悲しい)

   →1989年2月