【ニンテンドー64】
『スターフォックス64』(感想)<STARFOX64>
発売日 1997年4月27日
定価 8700円(振動パック同梱(電池つき))
メーカー 任天堂(→メーカーHP
内容 宇宙の各惑星を舞台にした3Dシューティング。
SFC版の設定を作り替えたリニューアル編。

注:ネタばれの感想です。

▼タイトル画面&オープニングデモ▼
 出撃前、走る4人(匹か?)が好き。スリッピーが特に。
 タイトル画面で「64」の字を追いかける4人が笑える。動くものに興味を示
す、動物らしい素直さ(出撃前のウォーミングアップとして、ラジオ体操の首回
し運動をやってるのかも。「はい、1・2、3・4。今度は逆に〜」。
(ファルコ「チッ、なんで俺まで見なきゃならねえんだ」)

 口を時々パクパクさせるのは、何をしゃべってるのか想像できて楽しい。
ファルコ「おい、グズグズしてないでサッサと行こうぜ」
フォックス「もう少しだけ待つんだ、ファルコ」
スリッピー「ねぇ、まだなのー? オイラ待ちくたびれちゃったよ〜」
ペッピー「もうちょっとの辛抱だスリッピー」

■キャラクター■
 各キャラクターのしゃべりかたが個性的で味わい深い。最初のナレーションも
良い。ゾネスで失敗したときの最後のペッピーのセリフ、「あ、何かマズかった
か?」とプレイヤーに思わせるニュアンスが含まれてる。セリフが棒読みになっ
てないんだよね。
 外見だけでは年齢層をつかみにくい動物型キャラクターも、声を聞けばイメー
ジがつかめるし、前作みたいに「メッセージを読もうとして気をとられ、壁にぶ
つかる」心配もない(笑)。
 SFC版の音楽CDの資料によると、フォックスは25才、ファルコは28才、
ペッピーは36才、スリッピーは19才(SFC版の絵はフケて見えるぞ☆)。
この年齢設定のままだとすると……スリッピーってば天才。

・フォックス
 フォックスらしい声。
・ペッピー
 博士みたいな白衣。結構、年配だったんだ、とあらためて思う。
・スリッピー
 まん丸目玉がかわいい。
 シールド分析完了、ゲージ表示してくれるのが嬉しい。

スリッピーとの心あたたまる会話](どこがだ)
 「フォックス! 後ろの敵をなんとかしてよ〜」→私「自分で何とかしろ」
 「オイラだよフォックス〜」→私「ごめんごめん」
 「大丈夫かい!? フォックス」→私「全然大丈夫じゃないよ」
 「ランドマスターの調子はどうだい、フォックス」
  →私「この大変な時にそんなこと聞かないでくれー」

・ファルコ
 「気がついても遅いぜ!」の「遅いぜ」の部分のアクセントのつけかたが好き。
・ウルフ
 隊長らしいけど特別強いわけでもない、か。
・レオン
 しゃべりかたが憎たらしい(好きだけど(笑))。
 「〜遊んであげよう」を何回聞かされたことか〜っ☆
・ピグマ
 こんな奴がスターフォックス隊だったなんて。
・アンドリュー
 「カエルは泳いでいればいいんだ」。そりゃ偏見だよ(笑)。
(言い返すんだ、スリッピー! 「サルは木にのぼってればいいんだ」)
 “アンドルフおじさん”ってことは親戚? アンドルフにも家族いるのかな。
・キャット
 ルパン三世の峰不二子みたい。ピンクの機体が回転するのがオシャレ。
・ビル
 いい奴だなぁ。フォックスの友人、というのは何だかうなずける。
「絶交だ!」(笑)(でも心配してくれてるんだよね)。
・ペパー
 誠実そうな将軍。「なにぃ!?」(笑)。
・ジェイムズ
 サングラスがいい。“信じる”人だったんだな。しゃべりかたがあたたかい。
ファルコみたいな仲間がそばにいてくれたら、よかったのかもしれない。
・アンドルフ
 謎につつまれた人物。バイオウェポンをつくりだしたのがアンドルフ? SF
C版では仮面みたいだったけど(笑)、こーいう顔だったのね。自分で自分を改造
しちゃったんだろうか。よほどアーウィンの装甲が厚いのか、それともアンドル
フはもう老人で、歯の力が弱っているのか。入れ歯攻撃なんてあったらコワそう。
(ギャグだよ、それじゃ)
・ナウス
 いかにもコンピュータらしいしゃべりかた。好きだなぁ。
・グレートフォックス
 皆の財産だね。フォックスたちはここで暮らしてるのかな。外の景色見ながら、
ラウンジでお茶を飲んだり。

●ステージ●コーネリア
 破壊されちゃってるから前作ほど景色が美しくない。建物の看板になぜペパー
将軍の顔が☆ 難しいほうのルートのボスは前作のアレンジだ。水上の水しぶき
を見せるために高度を下げさせるのがうまい。
・メテオ
 岩避けが簡単。前作の苦労が嘘のよう。青色のリングくぐりはだんだんスピー
ドが上がってくから難しい。異空間はボムで撃墜数を稼ぐのが楽しい。宇宙には
こういった幻想的な場所も存在するんだろうな。
・カタリナ
 「犬死に」(笑)(じゃあ、フォックスだと「狐死に」なのか☆)。ここを時間
内にクリアできないってのは、撃墜数を狙ってるときくらいなものだな。
・フィチナ
 ボルスの奴らに比べたら、ここのSウルフなんかカルいカルい(最初は全然勝
てなかったけど☆)。宙返りしたとき、ウルフが「なにっ」って言うのが好き。
・セクターX
 ワープ装置の作動方法がよくわからなかった。
・マクベス
 ごろごろ転がって戦うのが楽しい。ポイント切り替えに成功したときのボスの
末路がマヌケ(笑)。最後のランドマスター収容デモが好き。
・セクターY
 ジャーンとボス登場→「きさまら…」以降のカメラワーク、再び鳴りだすBG
M。この流れが面白い。もびるすーつ?
・アクアス
 意表をつかれた。説明書に書いてないとこがニクいね。ここは親指だけで、A
&Bボタンを同時押し。ボスには気持ちのよい目薬をさしてあげよう(笑)。地球
の環境汚染を意識させるステージ。
・ゾネス
 水車や煙突、クレーンのどこを狙えばいいのか、よくわからなかった。水中に
ゴボッと潜る感じがうまく表現されてる。「なにも見えん!」(笑)。
・セクターZ
 ミサイルとの距離のとりかたが難しい。ミサイルの速度が遅いから、ブレーキ
かけても後ろへ回り込みにくい。ここで勲章とろうとすると、仲間がミサイルを
落としてしまうのはかえって妨げになる。G−FOXを守れないとエンディング
が……。でも修理代は稼いだからね☆
・ソーラ
 巨神兵(笑)。下へいくほど、警告音が大きく速くなるのがいい。セガの『ギャ
ラクシーフォース』を思い出した。
・タイタニア
 ホバリングして、しっぽをかわす戦いが熱い。スリッピーのアーウィンがどう
いう状態になっているのか、最初よくわからなかった。
・エリア6
 カイマンのしゃべりかたが無性に気にいってる。敵ながら邪気がないっていう
かノン気で好き。フォックスの声の人がやってるのかな?
・ボルス(&ベノム)
 強いぞSウルフ。ラストボスより強敵かもしれん。フォックス一人になっても
勝てるけど、指が疲れる〜。ここで仲間がやられないようにするのは難しい。
・ベノム
 前作の“アレ”ほどの強さの敵はいなくて、ホッとしたような残念なような。
最後はアセってぶつかりまくり(この場面、良すぎ。一度めで突破できなかった
のが悲しかった)。道が分岐してて、選べるのがいいね。

 味方が時々、前方をそろって飛び、去っていくのがかっこいい。
 ポーズかけて再開すると、きれいに続きの場面から始まるのはすごいと思うけ
ど、途中でイベント(デモ)シーンに切り替わった場合は、攻撃が途中でキャン
セルされちゃうのが悲しい。

《グラフィック&音楽》
 グラフィックは表現力がかなり上がっていて良い出来なのだけれど、背景や敵
キャラの素材にどこかで見たようなものがあったりして、SFC版の“積み木で
出来たような不思議な空間”に比べると、全体に統一感がない気がする。各惑星
に特徴があるのだとしても、何かバラついてる感じがした。
 撃墜数のカウントの瞬間や、ボムが増えるときの表示の仕方が好き。
 曲は控え目なバックミュージックという感じ。ドラマティックなゲーム展開に
加えて、曲が前面に出過ぎることは、全体のバランスとして不協和音を奏でてし
まうから、今回はあえて一歩引いたのだと思う。

☆ロックオン☆
 仲間を間違って撃たないためにはやはり必要。一度ロックすると解除できない
のは、操作が面倒になるからかな。
◆オールレンジモード◆
 SFC版の対グレコマ(戦艦タイプ)戦を思い出す。強制スクロールじゃない
けど。
〒チェックポイント〒
 SFC版では、これをくぐれるかくぐれないかでかなり違ったんだけど、今回
はそうでもない。
◇レーダー◇
 機体や物が密集すると、自機がどっちを向いているのかわかりにくくなる。特
にセクターZはつらい。

▲心に残ったセリフ▲ファルコ「お前、海でも泳ぐのか」
 爆笑。ウケた。このツッコミをファルコがしたっていうのがいい。
・「どんな〜信じろ」
 心にギュッときました。フォックスが、ペッピーのセリフの記憶を無意識に再
構成したのかな。伏線がうまいよね。このセリフがあることで、私にとってこの
作品は“記憶に残しておきたい、大切なもの”になりました。

◎勲章◎
 セクターZがすごくキツかった☆ “謎”っていうから、「ロボット型の敵を
全部倒す」とか「電波発信機みたいなのを全部壊す」とか「像を撃つ」とか「隠
れキャラを探す」のかと思ってた。自力で条件に気づくのは、なかなか難しい。
現在の総撃墜数の最高は1191(少ない)。
 敵が編隊を組んで向かってくる場合、うまく中央を撃つと爆風で周りの敵を巻
き込んで一掃できるのが、ボーリングでストライクを狙うときみたいで面白い。
うまく撃てば撃墜数がプラスになるのがいいよね。
 残機を消費して同じ面を何度もやり直せるシステムのおかげで、最初からプレ
イする回数が少なくてすむから助かります。やり直すと残機がまた増えるから、
何回も挑戦できます。

★エンディング★
 上を見回すフォックスが……G−FOXの出てくるタイミングが……「かぁ〜、
やってくれる!」って感じです。首を左右に振るスリッピー、誇らしげに歩いて
るスリッピー、一生懸命走ってるのに少しずつ遅れていくスリッピーがほほえま
しい。通信が入ったとき、反射的にボタンを押したのは私だけじゃないはず(笑)。
▲請求書▲
 従量制で働くスターフォックス(自己申告? それとも、コーネリア製・撃墜
カウンタでも装備してるのかな)。定額報酬にしたほうがいいのでは?>ペパー
将軍(笑)。受領印が最後をうまくひきしめてる。

◆アンケートハガキ◆
 任天堂のゲームにはアンケートハガキが入ってないなぁ、集計するのが面倒な
んだろうか、作品に自信があるから意見など無用なのだろうか(笑)、なんて思っ
ていたのだけど、64になってからはハガキが入るようになったのかな? 意見
を届けるための方法があるのは、やっぱり無いよりは良いと思う。

※振動パック※(電池つき)
 スーパーFXチップに替わる話題性、というところ。最初はつけていたけど、
後で外した。コントローラー重くなる。

■対戦モード■
 やってると殺気だちますよね(笑)。もう真剣になっちゃって(笑)。
 レベル差を設定できるのもいいけど、レーダー表示なしモードなんてのはどう
でしょう。というのも、私は自機と背景画面にあまりに集中していたため、レー
ダーが画面に表示されていることに気づかず(爆)、対戦した弟に二度も敗北☆ 
レーダーなしの戦いは、相手の画面まで参考にして位置を把握しなければならな
いのですごく不利になって、スリルあるんですよ。
'97 6/4 NIFTY-Serve FCGAMEM
     NINTENDO64会議室 #4273
                    (登録日 '97/6/4)
ソフト発売1997年4月備考レビュー

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