「ウィ ラブ ウィザードリィ」 |
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【ネタばれ注意】少々ゲーム内容に触れます。 その昔...まだパソコンを買うなど夢また夢の学生の頃、パソコン紹介本を 読んでいて「いつかはプレイしてみたい!」と憧れてやまぬゲームがあった。 それが「Wizardry」。とにかく”ハマる”らしく、本の紹介を見てい ると「これで遊べない人は、なんてかわいそお〜☆」と言われている気がした☆ そして数年後、まだパソコンが買えない私に、ある吉報が舞い込んだ。「ウィ ザードリィ」がファミコンで出るー!これは嬉しい!買ってやってみると、噂に たがわずオモシロイっ!移植の出来が最高のようだ。偉大なり、ファミコン! ★「ウィ ラブ ウィザードリィ(We Love Wizardry)」 (カセット (箱無)価格不明 アポロン音楽工業 KSF1505) (CDはBY30-5179) FC版の1の曲がすべてアレンジされて収録されている。オーケストラバージ ョンって感じかな?(私は1はクリアしたけど2,3は挫折した☆むずかしいん だもの。しかしこのゲームは”クリア”してからもレベルアップやアイテム集め が出来たりして楽しい。ドラクエシリーズとかでクリアしてからもキャラを育て て遊んでる人がいるのも(私はやらないが)、この作品の影響なのかなー) あまりに有名なので今更説明が要るとは思われないが、「ウィザードリィ」は 3DダンジョンのコマンドRPG。パソコンからの移植。もとは外国のゲーム。 ファミコン版の1は’87 12月に発売された。FCでは2と3も出ており、 さらにゲームボーイでは外伝が3まで出ている。(SFC、PCEでも出ている (これらは私はまだ未プレイなので違いがよくわからない☆)) [A面](約20分) 1.オープニング・テーマ この曲が、なぜか私には一番印象が強い。「ウィズ」だ、って感じがする。 太鼓のドーンドーンって音が効いてる。「ウィザードリィ」のゲームカセット はもう手放して無いのだけど、目を閉じればあのスクロールしたりタイトルが ビカビカ光ったりするタイトル画面を脳裏に呼び出すことができる。 2.城 この曲も「ウィズ」って気がヒシヒシとする。ああ、なつかしい..。 3.ギルガメッシュの酒場 ここの会議室のひとつの名前の由来にもなっている(だよね?)この酒場には、 たくさんの冒険者がつどっている。アラビックな?感じの旋律が好き。軽いテン ポで気分がはずむ。音が妖精のように踊っていて楽しい。 4.冒険者の宿 あー、落ち着く。リーズナブルな馬小屋まで完備のアドベンチャラーズ・イン。 なんかこれ、アイススケート競技で流れてても全然違和感ないな。スケートと か新体操とかの競技でゲーム音楽が使用されたことはあるのだろうか?やっぱり ないかな..?そういうのやってみたら最高にExcitingだと思うのにね(笑)。 (ぜひ見てみたいものだ☆シンクロナイズドスイミングでもいいぞ) 5.ボルタック商店 ここもかなり利用させてもらってた。このゲームの面白さのひとつにいろんな 武器やアイテムなどの存在がある。それも最初はそれが何であるかわからなかっ たりして、ビショップに鑑定させて「おお、こんなに珍しいものが見つかった!」 時の嬉しさといったら..格別である。これだから冒険者はやめられない(笑)。 最後の方の、テケテケテッテッテー、ってとこがいいなあ。しかしこの店の( たぶん)オヤジさん、どういう人物なんだろうな。 6.カント寺院 仲間が死ぬと蘇生呪文で生き返らせるか、ここで復活させることになる。呪文 の使用は失敗の確率も高いので、迷宮から抜け出せる余裕があるならば寺院での 復活の方が安全。しかーし!このゲームは、RPGでよくある「お金払いさえす れば確実に復活できる」システムではなく、失敗もある。灰になったり、さらに 悪くすればロスト..せっかく育ててきた猛者、ティルトウェイトを何度も唱え られる熟練した魔法の使い手も、あっと思った瞬間に電子のチリと化してしまう !!おお、なんという悲劇であろう☆しかしこの容赦の無さが緊張感をうみ出し てるんだな。下手をすれば(”普通のRPG”から見ると)厳しすぎるシステム に、プレイヤーに投げ出されるかもしれないのだが、それを越える魅力があり、 納得できる範囲で理不尽さは感じない。非常にうまいバランスだった。 (「ターボファイルを使うなど真の冒険者ではない!」と頭の片隅ではわかって いても、つい申し込んでしまった私..通信販売で。”限定品”というのに弱い んだ(笑)。その後、ゲームショップでも扱われるようになったけど) 荘厳な曲。ステンドグラス(...があるのかどうかはわからないが)、オル ガンの響き、カーンコーンと鐘の音..「祈りなさい」という声が聞こえてくる ようだ。ほんとに、祈る気分になれるのがよろしい。 [B面](約21分) 1.町はずれ かわいらしく、ホッとする曲。この後の地下迷宮の曲とえらく対照的。町の外 の曲が明るいほど、迷宮内の不気味さは増す。演出だな☆ 2.地下迷宮 これ..コワイよ。いかにも「化け物が徘徊してます!ご注意!」って感じ。 低いスローテンポな音...女性の声らしき効果がトリハダもの。絶対1人では 歩きたくない場所だ(しかし嫌でもそうせざるをえない時がある。そういう時は ほんと泣きたくなる☆中で迷ったら悲惨)。思わず後ろを振り返ったらその隙を ついて前から敵が来そうだけど..仲間がいれば少しは安心かな。 3.キャンプ 迷宮の中にあって、少しホッと出来る瞬間。地上へ舞い戻れたような気分にな れる。キャンプを解くとまた現実が目の前にあらわれるのだが☆ 教会のオルガンのような音が、きれいだ。 4.戦闘 実際に眼前にモンスターがあらわれると、もう怖い、などと言っていられない。 怖いならば最初から迷宮に入らなければよい。だが、自分はあえて入ったのだ。 危険と引き換えに得られるなにものかを手にするために..。あまり強い敵だと すぐにボロボロ状態になる☆ オーケストラであるからか、なんとなく「ドラクエ」シリーズの曲を思い出す。 5.全滅 え?これが全滅の曲?と驚くほど明るい。未来に希望を持て!ということなの だろうか..あ、そうか!ここは天国なんだ!天使が飛んでるぞ(幻覚か?)。 墓石が並ぶ画面はなかなか壮絶だ☆(さて救助隊を育てなければ...とほほ (笑)) 6.ワードナ 黒幕のご登場〜!こいつとは何度も戦ったわけではないのでこの曲もあまり記 憶には残ってないのだけど、オープニング・テーマの旋律が少し使用してあった りして、うまい。ワードナのそばにいる部下がこれまたイヤだったんだなあ..。 7.任務完了 誇らしくなる!ついにやった!素直に嬉しい。これは..トランペットかな? よくやった、よくやったと皆からほめられてる感じ。最後のデデデデン、って締 めくくり方はオーケストラの”お約束”かな。 作曲者は羽田健太郎さんという方で、この人は「マクロス」(アニメ)の主題 歌もつくってらしたと思った(同一人物だよね..最初知った時、ちょっと驚い た)。雰囲気を大切にした、いい出来の曲ばかりだ。パソコン版には確か音楽は 入ってなかったと思うから、曲をハズせば雰囲気を損ってしまう恐れもあっただ ろう。そうなれば、この音楽集のタイトルにもある通り、こよなく「ウィズ」を 愛する人々からブーイングの嵐が来たに違いない。 曲がゲーム世界の雰囲気の濃度を高めていて良い。この音楽集のアレンジも良 く、ひとつひとつの音がとってもきれいだ。 いい曲つけてもらえてよかったね☆>FC版「Wizardry」'93 12/15 NIFTY-Serve FCGAMER ゲーム音楽館 #186
■ソフト■
作品名 | 『ウィザードリィ』(FC) |
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発売日 | 1987年12月22日 |
ジャンル | コマンドRPG |
メーカー | アスキー |