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PS『真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書』
コマンドRPG/2002.3.28発売
/アトラス/6090円
『女神転生』シリーズは、悪魔を仲間にできる珍しいRPGである。
普通、悪魔というと敵で、倒すだけの存在だが、「メガテン」シリーズは
悪魔と話をして、うまくいけば一緒に戦ってくれる。
デビチルの前に、ゲームボーイとスーパーファミコンで『ラストバイブル』
が子供向け(?)のメガテンシリーズとして発売されている。
このデビルチルドレンはゲームボーイで発売された新シリーズだが、『ラス
トバイブル』よりも、低年齢層向けっぽい。
とにかく、かなり簡単に悪魔が仲間(仲魔)になってくれる。
どんどん契約をとれる、敏腕セールスマンのようだ。
ナンパ成功率80%以上、という感じだ。
リアルタイプのメガテンでは、もっと悪魔は悪魔らしくて不気味な感じがす
るのだが、デビチルではクラスメートと話して、「仲良くしてね」「うん、
いいよ」という感じの明るいノリなのである。
デザインもかわいいものが多く、あまり怖い雰囲気ではない。

プレイステーション版はゲームボーイ版の『黒の書』と『赤の書』の2本を
一枚のCD−ROMにおさめてある。
ボリュームたっぷりだが、難易度が低いせいか、いまひとつ、大人では満足
いかない密度かもしれない。特に今までのメガテンシリーズファンにとって
は、簡単すぎてつまらないと言われるかもしれない。
簡略化されすぎていて、おおざっぱすぎる。
女神転生初心者には良いかもしれないが。

任天堂の『ポケットモンスター』をマネて、1本のタイトルを2つに分けて
発売する方式をとっている。
黒は、いつもの合体方式だが、赤の場合、姿は変わらず、強さだけがアップ
することが多いため、新しい種類の悪魔を生み出すことが、黒よりも難しい。
ストーリーの流れはだいたい同じだが、ところどころ違っている。

テレビアニメ化された。テレビアニメ化せんがためのシリーズだったのかも
しれない。メジャーな雰囲気を出すためか、ゲーム的には軽くなってしまって
いる。
他にも、『白の書』(GB)、『光の書』『闇の書』(GBA)、『氷の書』『炎の書』
(GBA)がある。

2002年3月

発売ソフト年表