『アースライト』(感想)
発売日 1992年7月24日
定価 8500円
メーカー ハドソン
内容  PCエンジンの名作『ネクタリス』のシステムにさらに 
 様々な仕掛けをこらし、スーパーファミコン風味に仕上 
 げた戦闘シミュレーション。


注:ネタばれの感想です。
■各面■もう、マップが広いのなんの、ユニットが多いのなんの..疲れた(笑)。

[MAP1]最初は簡単。「ネクタリス」で鍛えたこの腕はまだ、なまっちゃい
ないと確認する(笑)。自分と敵のユニットの性能、そして地形をよく知ること
からすべては始まるのだ。
[MAP2]後半からやる気なくしたのか、敵が真面目に戦わなくなってしまっ
た。なんかワケでもあるんだろうか?手抜きは嫌だぞ。
[MAP13]途中でかかる曲がいい味出してる。この仕掛けをこの面にしたの
は、番号が”13”だからだろうか?
[MAP18]大気圏のグラデーションがきれい。
[MAP19]
戦況説明の「前へ出ず、援軍が来るまでひたすら防戦」を
うのみにするとジリ貧である。「攻撃は最大の防御なり!進め進めえ、どんど
ん思いきって突っ走るのだあ!」で、O.K.(笑)。敵の数が約1.5倍
だからといってビビっていてはいけない。私は援軍がやっと来た頃には敵の数を
味方の半分以下に減らして、すでに楽勝モードであった。遅い、遅いぞお前たち
は!せっかく大艦隊で来てくれたけど、援軍なくても勝てるぞ。おなかいっぱい
なのにフルコースディナーを出されたような気分になってしまった。

[MAP20]ここから敵ターンが「たいへんだー」の曲になる。確かに大変だ。
[最終MAP]最初の戦況説明を読むと、やはり宇宙戦艦ヤマトを思いだすなあ
(カウントダウンするところが..)。ターン終了後に鳴る、ジョーズみたいな
フレーズが面白い。はじめは「バビロン」が少しずつ前進してるのに気づかなく
て(画面左から右へ流れてゆくマークはいったい何だろなと思ってた☆敵ターン
は見てるとストレスたまるので(笑)見てなかった)、ユニットが知らない間に
音も無くつぶされていた。..道理で減りがはやいはずだ。このMAPを自力で
一度めでクリア出来る人は相当な戦略センスを持ってると思う。
 クリアはもう後がない18ターンめ。ぎりぎりだった。結局、ブレインを破壊
する前に敵を全滅させてしまった。だんだん「バビロン」が下降していくにつれ、
大気圏の青さが視界に入り、緊張感を増す。ゲームに熱中していて気がつくと朝
だ..というのに似ている(笑)。


■ユニット■「ネクタリス」よりは各ユニットへの愛着が薄いかな。しかし強力
な新ユニットは敵の考案したやつがほとんどなのでは?連邦軍はそれを奪って
使ってるだけのように見える..。

◎ブロンテス◎
移動力あり、敵に大ダメージを与えたその足(は無いが(笑))で補給場所へと
舞い戻り、またフルになる。油断すると撃墜されるけど、こいつがいると攻略が
楽。逆に敵がこいつを飛ばしてきた時は爆撃を受ける前に多少の味方を特攻させ
ようとも、つぶしておかねばならない。
◎ロブスター◎美味しそうな名前..。身軽に広範囲を飛べるので先走って自滅
しやすい。移動力の大きいユニットは、”移動”を指定した時に移動可能範囲の
アミの目がぶわ〜っと広がってゆくのがかっこいい。ちょっと遅くて途中でその
アミをキャンセルしようとしてもすぐに効かないのであるが。
◎アルテミス◎ネーミングも好きだがカタパルト射出によっていきなりユニット
を2ヘックス前発進させることが出来る、というのがいいな。最初この手の収容
可能艦の中にいくつかのユニットが入ってるのに気づかなくて、ずっとそのまま
持ち歩いていた。途中で気づいたけど..ちょっともったいなかったな。

◎クラブI◎ユニット輸送用。とは言え、実力はたいして無いがしつこくエース
ストライカーをマークしてくる感じで結構しぶとく邪魔してくれる。盾にもなる。
”I”って何か意味あるのかな。
◎ペルガミノ◎浮きドック。HPが16しかなく、反撃力もたいしたことがない
のですぐ色が塗り変わる。攻撃して破壊しちゃって使い物にならなくなったらど
ーするんだ?と思ったけど、占拠するとすぐさまHPは全回復する(少し謎)。
 「ネクタリス」では周りをユニットでがっちり固めておけばのっとられること
はなかったのだが、こいつは間接攻撃をビシバシ受けてしまうので困る。

◎アバドン◎禁断の兵器..核じゃなくて他の特殊爆弾とかにすればよかったの
に。地球とか月が出てくるからリアル..。
◎バッカニア砲◎敵専用。あれだな、PCE「飛装騎兵カイザード」でい
う、ハンスキー・バンダー砲だな。あれは移動が出来たので結構使えたんだけど、
こっちは固定砲台なので正面に近寄りさえしなければ大丈夫。こけおどし。
◎アテナ◎変形がかっこいい。使える。最も頼りになるのはこいつかも。
◎サイレン◎変形可能。変形艦とは!なんてカッコいいんだ。(もしかし
てMDのPS3のシーレンの親戚なんじゃ..?<<なんでも親戚にするなって
(笑))”変形”は行動終了しない限り何度でも出来る、というのはありがたい。
◎ノーデンス◎アバドンに負けないくらい不気味なユニット。くじらのイメージ。
でも、くじらは母艦”イリス”の方かな。
◎コルバス◎艦のクセに白兵機能がついてるヤツ。しかもそれが超強力。
◎マルス◎攻撃後、円形に集合するのが好き。


☆敵の総大将:アーリマン☆
 とにかくこいつはフザけた奴だ。おかしな腕章してたりして、「うる星やつら」
のハワイアン校長を思いだしてしまう。しかしこの作品にはぴったりのボスかも
しれない..。
 負けると強制スクロールで説明文を読まされ、アーリマンの絵が出てきて最後
に高笑いされてしまう。ここでムカつかない人はよっぽど人間が出来ているに
違いない(笑)。ボタンでとばせないので余計に嫌だ☆

☆バーナー☆
 いきなりすぐそばまで忍びよってきてるのに気づいた時はビックリした。
母艦収納時にバーナー装着機能をつければもっと戦略性は高まったかも。


 最初の方で、ガルト軍に対して”反ガルト軍(=連邦軍:自分のユニット群)”
という呼び方をするのは、なんか自分が悪者になった気になった。
 ヘタなところ(こっちが”詰まれた”状態)でうっかりセーブしてしまうと、
かなり戻ってやり直ししなければならない恐れがある。簡単セーブだからといっ
てホイホイとセーブしているとしっぺ返しをくらいそう。セーブは慎重にせねば。

 結局、最終階級はPHOENIX。最高ランクKERBROSには至らなかった(←確か、
いつぞやのカルトクイズRTで出た問題だな。私がマニュアルをとっさに持ちだ
して正解したヤツだ、確か(笑))。
'94 3/3 NIFTY-Serve FCGAMEM
     ファミコン&スーパーファミコン会議室 #509
               (登録日 '98/4/8)

ソフト発売1992年7月備考レビュー