『井上麻美★この星にたったひとりのキミ』
発売日 1992年12月25日
定価 5800円
メディア スーパーCD−ROM
メーカー ハドソン
内容  「みつばち学園」からデビューした 
 井上麻美ちゃんが登場するアドベンチャー。

 タイトル下にフランス語かなんかの文章がついてるのがオシャレだなあと思っ
た(ほんとにフランス語かどうかは不明★)。
(ちなみに”Je ne l’oublierai jamais,ma petite fille Mami.”)

 オープニングは麻美ちゃんの歌とともに取り込み映像が出る。”こう言っては
おしまい”かもしれないが(笑)、やっぱり実際の写真とかの方がキレイだ。な
んだかドットが粗いっていうか..まあ、比べちゃいけないか☆
(ここまで出てればまあいいかな..。)

 小川範子ちゃんの「No・Ri・Ko」の時と同じく、最初に自分の名前を入
力する。10文字まで入れられるので名字から名前まで入って嬉しい(<<そん
なに嬉しいのか?(笑))。名前を入れておくと、後で麻美ちゃんが声に出して
名前を呼んでくれる。しかし1文字ずつの発音をつなぐので、なめらかには流れ
ない(これも仕方ないか)。

 あらゆる名字と名前を登録しておいてその2つをつなぎあわせるやり方も入れ
るってのはどうでしょ?かなりなめらかになるよねえ。CDーROMの容量なら
できないことないはず(<<あのね、あらゆる名字と名前を発音させられる麻美
ちゃんの負担も考えようね(笑))。占星術ソフトならそういうの、面白いかも
なあ(PCEでは占いソフトってまだ出てないかな?CDにぴったりなのに)。
 文字が丸文字してるのと、えんぴつアイコンがかわいい☆この効果音も好き。

 グラフィックが乙女チック。とてもていねいで見やすい絵だ。
 ウィンドウに出る言葉まで丸文字とは恐れ入ってしまった。絵が全体に丸みを
おびていて、近未来感(笑)を感じさせる。かわいい絵柄。

 CDの特徴を生かして、麻美ちゃんの声や、さまざまな服装に着替えてのショ
ットがたくさん詰まっている。彼女のセリフのしゃべり方はわりと自然だ(いや
〜、妙にぎこちなくなりがちかなあと思ったんだけど...映画とかにも出てる
ようだからセリフまわしは上手いのかな)。

 ”カラオケボックス”で麻美ちゃんの曲が3つ聴ける(結構、歌がうまい)し、
”美術館”で全国から募集した麻美ちゃんの似顔絵のはがきも見ることができる。
応募者は”名簿”に名前が記載され、入選者は麻美ちゃんのDJっぽい語りで絵
が紹介される。(←1枚1枚名前を呼ばれてコメントつき!これだけでその人達
はこのソフト、問答無用で”買い”ですな(笑)(いや、入選の賞品がこのソフ
トだったりして..))
 曲はオープニングテーマ曲が一番好きかな。

 選択肢が結構多い。できるだけプレイヤーに能動的に参加してもらえるように
してるんだろうな。自分の選択によって展開が変わる。選んだものが現実の設定
になる、というのは面白い(ある品物があって、それがAだとプレイヤーが考え
ればAに、Bだと思うとBに、どちらにでもなりうるのである。こういうアドベ
ンチャーゲーム出たら面白いだろうなあ。自分が希望観測的か悲観主義的かがよ
くわかる★)。お話は主に3つのパートに分岐する。

 「おえど編」
 江戸時代のお姫様の麻美ちゃんが見られる(あんみつ姫を思いだすなー)。
 麻美ちゃんのナレーションによる、思い出の写真紹介がなかなか良い(そっか
ー、「漫画家になろうかな?」って思ってたのか〜☆ 親近感!)。

 「たんてい編」
 う〜む、「探偵部」なんて日本のどこかに本当に存在するのだろーか?夢があ
っていいよねえ。(TV番組「思いっきり探偵団・覇悪怒組」のファンだった私★
「5年3組魔法組(だっけ)」も好きだったなー(ふ、古い...))

 「アイドル編」
 一番入るのに苦労した分岐。条件が結構、狭い。サブタイトル「この星にたっ
たひとりのキミ」が関係してくる主要ストーリーなので、わざとこれが一番最後
になるようにしてあるのかな?最後の方は「クリーミィ☆マミ」を思いだした☆


(ちょっと突っ込み)

 ・朝8時前後の電車(バス)に乗って到着した学校の時計の針が7時をさして
いるように見えるのは何故だろう...。
 ・小☆☆先生、あんたはムーミンパパかっ?(笑)(それになんで女子から
出席をとるのだ?普通、男子からのような気もするが?)
 ・「おえど編」の恐竜の鳴き声は、象みたいだ(”みたい”じゃなくて、その
ものかも★)。
 ・「アイドル編」で麻美ちゃんのマネージャーが産休をとった、とあるけど、
じゃあ最初に道で会った”マネージャー(男)”は一体なんだったんだ??謎だ。


 写真などで見ているだけではわからない、麻美ちゃんのいろんなしゃべり方と
かを知ることができるので、やっぱりファンの人には嬉しいだろう(ファンは新
品の定価で買うべし!(笑))。グラフィックの出来や話の展開など一定のレベ
ルに達しているので「No・Ri・Ko」で感じたよりは物足りなくは無い。
 すべてのメッセージを見る(聞く)ためには何度かやり直しせねばならないが、
1回あたりの話がわりとすぐ終わるのでそんなに苦にならない(セーブも4ケ所
できるし)。逆にどのストーリーもちょっとあっけないので、一つくらいはもっ
と内容が多いとよかったかも。SCD専用だけあってスピードは結構速い。
どことなく「マンホール」を思いおこさせる。

 まだファンというわけじゃないけど、井上麻美ちゃんがどんな子かというのを
知りたい人にもいいかもしれない。TVや雑誌記事とはまた違った、たくさんの
ことがわかるから。
(締切は過ぎているけど応募券がついていて、プレゼントもある。なかなかバッ
クアップが上手いね)
'93 6/11 NIFTY-Serve FCGAMEM
     NECゲームマシン PCシリーズ会議室 #486
                   (登録日 '98/9/30)
ソフト発売1992年12月備考なし