255.真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書

コマンドRPG
プレイステーション
2002.3.28
アトラス
『真・女神転生』シリーズは、悪魔を仲間にできる珍しいRPGである。 普通、悪魔というと敵で、倒すだけの存在だが、メガテンシリーズは 悪魔と話をして、うまくいけば一緒に戦ってくれる。 子供向け(?)のメガテンは、ゲームボーイとスーパーファミコンで『ラスト バイブル』が発売されている。このデビルチルドレンはゲームボーイで発売 された新シリーズだが、『ラストバイブル』よりも、さらに低年齢層向けに なっている。 とにかく、かなり簡単に悪魔が仲間(仲魔)になってくれる。 契約をばんばんとれる、敏腕セールスマンのようだ。 ナンパ成功率80%以上、という感じだ。 リアルタイプのメガテンでは、もっと悪魔は悪魔らしくて不気味な感じがす るのだが、デビチルではクラスメートと話して、「仲良くしてね」「うん、 いいよ」という感じの軽〜いノリなのである。 デザインもかわいいものが多く、あまり怖い雰囲気ではない。 プレイステーション版はゲームボーイ版の『黒の書』と『赤の書』の2本を 一枚のCD−ROMにおさめてある。 ボリュームたっぷりのはずだが、難易度が低いせいか、いまひとつ、大人で は満足いかない密度かもしれない。特に今までのメガテンシリーズファンに とっては、簡単すぎてつまらないと言われるかもしれない。 簡略化されすぎていて、おおざっぱすぎる。 女神転生初心者には良いかもしれないが。 任天堂の『ポケットモンスター』をマネて、1本のタイトルを2つに分けて 発売する方式をとっている。 黒は、いつもの合体方式だが、赤の場合、姿は変わらず、強さだけがアップ することが多いので、新しい種類の悪魔を生み出すことが、黒よりも難しい。 ストーリーの流れはだいたい同じだが、ところどころ、微妙に違っている。 テレビアニメ化もされた。メジャーな雰囲気を出すためか、ゲーム的には軽く なってしまっている。テレビアニメ化せんがためのシリーズだったのかもしれ ない。
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