190.
スーパーバレーボール
PCエンジン
スポーツ
1990.2.7
ビデオシステム
アーケードからの移植。コート横から見た視点のバレーボールゲーム。試合中に景気づけの音楽が流れたりせず、静かな雰囲気がリアルだ。ボールを打ち合う音がよく聞こえる。
ある日、ゲームショップで中古ソフトを物色していて、手頃な価格にまで下がったこのソフトを発見。さっそく購入することに決めた。ふと見ると、お試しプレイができるゲーム機(100円で好きなソフトを15分くらい遊べる)の周りに数人の子供たちが集まって、ちょうどこのゲームで遊んでいるところだった。ふむ、なかなか楽しそうだな、と横目でながめつつ、空のパッケージをレジへ持っていく。すると、なぜか店員さんは子供たちのほうへ行き、何やらしゃべり、ソフトを手にして戻ってきた。……そう、在庫がそれ一本しかなかったのである! 店員さんは、何百円の客のために、何千円の客をたとえ数分でも待たせるようなことはしなかった。
(すまないな……でもこれが、大人の世界というものなんだ……)
彼らの楽しい時間を取りあげてしまったことに少し罪悪感をおぼえながら、ソフトを手に私は店を出た。
191 【38】
MENU TOP