★ファイナルファンタジー11 (スクウェア・エニックス)(RPG)(PS2)
【『ファイナルファンタジー11』(47)】
船の甲板。(2007.8.21 撮影)
2006年10月。今月は、FF11プレイを休むことにした。
風邪をひいて体力が落ちていたので、無理しない。
1ヶ月分の料金を払うんだったら、しっかり毎日プレイしないともったいない
から、全力を出せないなら休憩期間にする。
3ヶ月間は、料金を払わなくても保存データが維持される。しかし、ぎりぎり
ではアクシデントがあるといけない。10・11月は休んで、12月に復帰し
よう。
FF11がどんなゲームか、完全には理解しきれていないが、だいたいはわか
った。先月、サポートジョブを取得し、サンドリアとバストゥークへ到着する
という大きな目的も果たしたので、ちょっと休憩。
FF11プレイ開始前に表示されるメッセージには、
FF11の冒険は楽しいものだが、FF11にハマるあまり、現実の生活や人
間関係をおろそかにしないよう、大切にして下さい。
……と、いうようなことが書かれている。
このメッセージに従って、FF11プレイより自分の健康を大切にすることに
した。
FF11に限らず、毎日長時間、ゲームばかりしていると現実生活に支障が出
る……確かにそうかもしれない。自分の持ち時間とエネルギーがゲームに費や
されると、それ以外のことをする時間&気力が少なくなる。
ゲームしてる時間を別のことに使ったら、違う人生になるのだろうか?
私の人生において、ゲームは重要な要素だが、そればっかりというのはどうだ
ろう。
そう思ったりもする。
(近年は、自作スケジュールソフト「ブラウザスケジューラー」を作るのも、
ライフワークになっているが)
プレイ開始したばかりの頃、私はFF11の面白さをよく理解できなかった。
「FF11、楽しいかな? そんな心配は要らないよね、そこまでハマらない
し」
最初の注意書きメッセージを読んで、そう思っていた。
マップを把握しづらい、説明不足なシステム、ストーリー展開が遅い(後で出
てくるが)など、期待していたほどワクワクする内容ではなかった(グラフィ
ックに夢がないのがちょっと残念(ところどころ、不気味)。きれいな描写も
あるし、悪くはないのだが写実的すぎる気がする)。
おそらく、これは最初、そう感じる人が多いのではないだろうか。
とてもとても地道な経験値稼ぎをしなければならず、移動するだけでかなりの
時間がかかり、回復アイテムの値段は高い。
楽しいと思う要素より、疲れる要素の方が多い。
特に移動時間の長さは、誰もが面倒だと思うはずだ。
レベルを上げてクエストをクリアしていけば、テレポートできるようになった
り、チョコボに乗れたりして徐々に便利になってくるのだが(チョコボでの移
動でも結構時間がかかるが)、それまでに投げてしまうプレイヤーもいるだろ
う。
オフラインゲームの方が展開が早いし、ストーリー性も強く、面白いんじゃな
いか。そう思ったプレイヤーは、FF11をやめてしまうだろう。
プレイ料金が年額1万5000円以上もかかるFF11。ゲーム機が1台買え
てしまう値段である。それだけの金額に見あう面白さを見出せなければ、てっ
とりばやく安く楽しめる、オフラインRPGに戻っていく。
FF11を長く続けるコツは、
見かける人がほとんどレベル75(現時点での最大レベル)でも、あせらない。
マイペースでやっていくしかないのだから。
1日のプレイで、ほとんど進まなくても気にしない。そういう日もあるさ。
たとえ、移動と人の話を聞くだけでその日が終わってしまっても、
戦闘で負けて経験値が減ってしまっても、
とにかく、あせらないこと。
続けていれば、少しずつお金も経験値もたまっていき、いろんな知識を身につ
けて、進めるようになっていく。
長い目で見ることが必要。良い結果が出ることを急がない。できそうなクエス
トや戦闘を、少しずつプレイしていくのがいい。
冒険に慣れ、システムを理解できてきた私。今では毎日、長時間プレイ。
以前、ゲーム誌「ゲーム批評」でFF11を駄作だと書いたライターがいたが、
駄作ではない(間違いですね)。
ユニークなシステムを備えた、非常にやりがいのあるRPGだ。
ただ、おそらく、合わない人と、合う人に分かれる。
RPGが好きで、忍耐力のある人でないと続かない。
やるべきことは多いが、もっとストーリー展開がないと、どうしていいかわか
らないプレイヤーもいるだろう。
楽しいといえば楽しいが、それは楽な楽しさではなく、苦労をともなった楽し
さ。仕事をこなしていく楽しさに近い。面倒くささをのりこえて努力していけ
ば、強くなった状態でヴァナ・ディール世界に存在できる。
FF11の場合、難易度の高い世界に高レベルのステータスで存在していられ
る誇らしさが楽しい。のかもしれない。
もちろん、オンラインでコミュニケーションできるのが楽しい、というプレイ
ヤーもいるだろうけどね。
【2007.8.22】
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