ウィンダスで、夏祭りのうちわを持って。（2007.８．４ 撮影）


２００６年９月５日。
レベル５５の戦士に話しかけられ、初めてパーティに誘われた。
（パーティというのは、ごちそうが並ぶ晩餐会ではなく、一緒に冒険するグル
ープのこと）
サポートジョブはまだ取ってないの？
よかったらお手伝いしましょうか？
と、言われたのだ。
メインジョブにもうひとつ別のジョブを追加できるサポートジョブ。
今まで私は、ひとつのジョブだけで冒険していた。
ジョブチェンジはしていたが、どれかひとつのジョブにしかなれない。
戦士やモンクだと回復魔法が使えなくて、とても不便だった。
でもポーションなどの回復アイテムを買うのももったいなくて、戦闘して相手
よりＨＰが尽きるのが早ければ、回復できずに倒れるしかなかった。
（耐久力のあるジョブならまだいいが、黒魔道士は体力ないので倒れやすかっ
た）
サポートジョブをつけられるようになったら、例えばモンクに白魔道士という
組み合わせにして、モンクでも回復魔法が使えるようになる。
同時にふたつのジョブを兼ねることができるのだ。
しかしサポートジョブの取り方は、まだわからなかった。
サポートジョブがあったら、どれだけ楽になるだろう。
そう思った私は、お願いしますと、レベル５５戦士に頼んだ。
コマンドを実行し、私はレベル５５戦士と初パーティを組んだ。

ブブリム半島にはマウラという港町がある。しかし、敵が強くて、まだたどり
着けてなかった。まずはマウラに行くらしい。
レベル５５戦士の後をついて、移動する。
途中、丁度よい強さのゴブリンに襲われた。
自分よりレベルが高いと寄ってこないが、レベルが低いと、うなり声をあげて
敵は攻撃してくる。標的は私だ。
助けて〜、と入力するまでもなく、先行していたレベル５５戦士が戻ってきて、
ゴブリンに攻撃し始める。私も力およばずながら、ゴブリンに攻撃する。
初のパーティ戦闘。パーティ戦闘は、ソロでの戦闘と曲が違っている。
レベル５５戦士は強く、すぐにゴブリンをかたづけた。
私にとっては「丁度よい」敵でも、レベル５５にとっては「練習にもならない」
のだろう。
引き続き移動していると、また別の丁度ゴブリンが攻撃してきた。
倒して、マウラへ到着する。ここがマウラか。
マップをチェックして位置を確認。私がうろうろしていた場所からそんなに遠
くなかったけど、敵が強いので近寄れなかった。

「船に乗ります」
レベル５５戦士は言い、船に乗りこんだ。初めて乗る船。
レベルが上がったら行動範囲が広がって、旅がおもしろくなるんだ。
今まで同じ場所でずっと経験値稼ぎしていて、目新しい展開も少なかったけど。
船に乗るのはワクワクする。
船はセルビナという港町へ向かっているようだ。リージョン情報で確認してみ
ると、結構離れた場所にある。船で、こんなに遠くまで移動するんだな。
レベル５５戦士と会話しつつ、船旅。
船外（甲板）で、すごい戦闘音がしている。
「私でも、出ていったらやられます」
と戦士は言った。
レベル５５でも倒されるなんて。強い敵が外にいるんだな。

船がセルビナに到着するまで、結構、長かった。
ＲＰＧでは、こういうシーンは省略されるのが普通だ。
時間のかかるイベントでも、途中経過をスキップしてすぐに目的地へ到着する。
しかしＦＦ１１の船は、ある程度の時間が実際に経過する。
あまりに到着するまで時間がかかるので、ひとりで初めて乗ったなら、いつま
でも画面が切り替わらなくて「バグじゃないのか？」と思い、リセットしてし
まったかもしれない。今回は２人で乗ったので、楽しい気分にひたれた。

しばらくして、船はセルビナに到着。
サポートジョブを取得するには、戦闘で得られる３つのアイテムを集めなくて
はならない。「ガガンボの腹虫」「陸ガニのふんどし」「呪われたサレコウベ」。
変なアイテムばかり。
セルビナの外に出て、敵と戦闘開始。
「ガガンボの腹虫」「陸ガニのふんどし」は、わりと早く入手できた。
残る「呪われたサレコウベ」を取るために、少し離れた場所へ移動。
初めての場所で方向がよくわからないまま、戦士について行く。
そこは鉱山だった。
鉄道みたいな線路が敷かれている。（トロッコ用かな？）
戦士について行ったが、途中、戦士とはぐれてしまった！
あれ、どこに行っちゃったんだろ……。
地図がない場所で、周りの敵は強い。来た道をなんとか戻って、入り口付近へ
避難。しばらくして、戦士から連絡があった。
返事すると、戦士は入り口まで迎えに来てくれた。
無事にまた会えて、ほっとする。

レベル５５戦士がさきほど呼び出していた仲間が到着。黒魔道士などがいて皆、
レベルが高い（他のメンバーは、レベル５５戦士よりさらにレベルが上）。
皆が協力してくれ、しばらくして「呪われたサレコウベ」を入手。
これで、３つ全部アイテムがそろった。
あとは、セルビナの町の人物にアイテムを渡せばオーケー。セルビナまで戻っ
て、サポートジョブを取得。おめでとうー、と、皆から祝ってもらえた。
ありがとうございますー。
お礼を言ってメンバーと別れ、ログアウト。私は、たった数時間でサポートジ
ョブを取得できた。レベル５５戦士さんに、感謝。

【２００７．８．１３】