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【ニンテンドーDS】
『聖剣伝説 ヒーローズ オブ マナ』
発売日 2007年3月8日
定価 5040円
メーカー スクウェア・エニックス(→メーカーホームページ
内容  『聖剣伝説』シリーズ新作。飛行空母によるフィールド移動は自動。
 ステージクリア形式で物語が進んでいく。


■備えあれば、敗北なし。
 召喚MOBを駆使して戦う、リアルタイム・バトル・フィールド

パッケージに記載されているジャンルは「ストラテジーRPG」。しかし、キ
ャラクターはレベルアップせず、飛行空母内に設置するハウスがレベルアップ
していく。
ステージ開始すると、しばらくの間、敵の姿が見えず、静かだったりする。が、
それは「嵐の前の静けさ」。その数分間をムダに過ごしてしまうと、いざ敵が
襲ってきた時に対応しきれない。戦場で油断は命取りになる。
敵が大量におし寄せてくる前に、充分な準備をしておかなければいけないのだ。

施設設置・MOB(ユニット)召喚に必要なガイアの石とトレントの実がある場
所を発見して収穫MOBに運ばせ、ハウスから戦闘MOBを召喚し、戦わせる。
アイテムによる回復はないので、空母内にヒーリングホームを設置し、HPが
減ったキャラを空母近くに移動させて回復させる。
めったに使えないが神獣による強力なフィールド全体攻撃もある。どの種類の
MOBを召喚するか、いつ空母を移動させるかなど、判断力が試される。

シミュレーション系ゲームでは最初から全体マップの状況を見られる場合が多
いが、このゲームでは最初は味方の周囲しか見えず、味方が移動すると、その
部分の視界がひらける。敵がどこにいるか、石や実がどこにあるかがわからな
いため、手さぐり状態。
全体が見えていると、途中でどこかから増援が来る場合でも、「増援が来るま
では大丈夫」という安心感がある。が、敵の動きが見えないと、「突然、すぐ
近くに敵が出現する」「敵がどういう動きをしているか、どういう戦力なのか、
わからない」。遠方の敵の動きは普通はわからないものだから、「遠くの敵が
見えない」ことは、戦場の緊張感を生む。

ただ戦闘するだけではなく、「石や実を集めて戦力増強する」ことが大事。
主人公たちだけでは敵の集団に勝てない。
「移動力が決まっていて順番に行動する」のではなく、各自、自由に動ける。
タッチペンで攻撃対象や移動場所を指定する、DSならではのゲーム性。
簡単操作だが、難易度は高め。
ユニット数が多くなって戦力が分散すると全体に目を配れなくなり、敗北条件
のキーパーソンが倒され、最初からやり直しになることが多い。
逃げそこなってHP回復が遅れると倒されてしまう。何度か失敗することで空
母を停めるフックや敵などの位置を覚え、難易度が下がっていく。
動きがムダに止まってる味方がいたら指示して有効に使う。HPが少なくなっ
たユニットを空母近くへ下がらせ、HPに余裕のある、相性の有利なユニット
をさしむける。狭い道でユニットが詰まって動けなくなってたら交通渋滞整理。
敵が出そうなところへは、あらかじめユニットを配置しておく。
リアルタイム進行なので気が抜けず、忙しい。

戦闘は(精霊魔法発動を除いて)自動だが、「何度も失敗を繰り返してコツを
つかみ、うまくなっていく」、リアルタイムのタッチペンさばきが要求される
プレイ感覚はアクションゲームに近い。ジャンルは「アクション・シミュレー
ション」といったところか。
所持金(買い物)や経験値システムがないので、RPGとは呼びがたい。
キャラクターが成長した方が育てがいがあっていいような気もするが、成長要
素やアイテムは少ない方が、開発側としてはバランスがとりやすいのだろう。
普通のキャラが短期間でものすごく強くなってしまう不自然さ、動物系の敵が
お金やアイテムを持っている不自然さを省いて、持ち物は少なく、自然な状態。
キャラクターのパラメータは最小限でシンプルだが、シミュレーションとして
のやりごたえは、しっかりとある。

(HP登録日 2011/5/16)
ソフト発売2007年3月備考なし

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