『ソウル アンド ソード』

 マルチエンディングのコマンドRPG。
 「何となく立ち寄ってみた家にいた人物の質問に答えて
いたらゲームオーバー」。どこにゲームオーバーの罠が仕
組まれているかわからない。確かにスリルはあるのだが、
人によっては途中でキレて、ゲームをやめかねないシナリ
オ展開である(笑)。
 見た目はそうでもないが、システムにスクウェアのサガ
シリーズの影響を感じる。ロマサガのように、行ける場所
がマップ上にどんどん新しくひらけてゆく。行く先々で小
さなイベントがたくさん起こる。気の向くまま、取りかか
ってもいいし無視してもいい。総プレイ時間を増やすため
なのか、同じことを何度も繰り返す箇所があるのがちょっ
と面倒。レベルは、同じくロマサガのように、各能力値が
少しずつ上がっていく。戦闘終了した時にキャラクターが
元気よくピョンピョンとびはねるのがかわいい。
 建物に入る時にいちいち扉をノックするなど、なかなか
芸がこまかかったりするのだが、グラフィックにもう少し
目立つ個性があれば、商品としての存在感がより高まった
と思う。

   →1993年11月