■スパロボ熟練者への挑戦〜ＳＲポイント

複数のＴＶアニメのロボットとキャラクターが共演する『スーパーロボット大
戦』シリーズ。今回は、古いＴＶアニメのロボットもいるが、２０００年を超
えてから放映された、比較的新しめのＴＶアニメ・ロボットが多い。
私はそれらをＴＶでほとんど見てなかったのだが、このゲームをプレイしたこ
とで、かなり内容を理解できた。
有料チャンネル「WOWOW(ワウワウ)」で放送された「オーバーマン キングゲイ
ナー」は曲も良く（スパロボ向けのノリ）、このゲームがなかったら、タイト
ルさえ知らないままだった。

各ステージには「何ターン以内に、この行動を達成する」など、ＳＲポイント
獲得課題が設定されていて、達成すると、ＳＲ(スパロボ)ポイントを得られる。
ＳＲポイントを得るためには、インターミッションでの事前準備、小隊の組み
方、攻略の仕方などが重要になる。
自分はスパロボをよくプレイしているから全部クリアできるだろうと自負して
いても、盲点を突かれたりして達成できないステージがいくつも。
その時、「自分は熟練者ではなかったのか」と、自信が少し崩される。クリア
できるよう目標設定されているのに出来ないのは自分の工夫が足りなかったと
いうこと。次こそ、次こそと、次のステージに挑む気力がアップする。

あまり難しすぎると、慣れてないプレイヤーにとっては、ついて行けない難易
度になってしまうので、ＳＲポイントをとれなかった場合は以降のステージで
の難易度が下がり、達成できれば難易度が上がるという、柔軟な難易度変更が
おこなわれている。ゲームスタート時に設定した難易度が最後まで続くシステ
ムより、プレイヤーの腕によって難易度が変化する方が良い。最初は慣れなく
ても、だんだん上手になっていくものだから。簡単すぎてもつまらない、難し
すぎても疲れる。自分にとって、ちょうどよい難易度が「面白い」。

小隊は、最大３機までのロボットを組み合わせて出撃させる。
ロボットの性能と、パイロットの精神コマンドをバランスよく配置する。
異なるアニメのロボットでも組み合わせられ、戦闘時には３機がそろって攻撃
し（しないこともある）、キャラクターの組み合わせを楽しめる。
「トライ」「センター」「ワイド」は、３種類のフォーメーションに切り替え
る「トライバトル」システム。
敵小隊の数に合わせてフォーメーションを切り替え、攻撃。全機で複数攻撃す
るワイド、３機で１機を集中攻撃するセンター、「ＴＲＩ」マークがついた武
器で３機攻撃するトライ。
小隊だと、小隊長がメインで目立って、他の２人は活躍の機会が減るので（援
護で地味に助け役に回る）、たまにメインの方に出してやったりして、セリフ
の変化を楽しむ。
単独だと修理ユニットが倒されたら困ってしまうが（母艦収容すると、気力と
時間が損なので、私は母艦システムは忘れ去っている）、小隊だと、修理・補
給ユニットを１機ずつ組み入れ、隣りに援護できる味方がいない場合も、小隊
内で援護防御してもらえる（２段構えで。２回防御チャンス。援護防御スキル
覚えてないと出来ないが）。

以前のスパロボは、基本的に戦闘で敵を倒すことでしか強化パーツを入手でき
なかったが（「拾う」システムのシリーズもある）、Ｚでは「バザー」によっ
て、インターミッション時にパーツなどを購入できるようになった（「自分で
パーツを買えない」今までのシステムの方が、この手のゲームとしては珍しい）。
バザーではロボット改造資金とは別の通貨「ブルーストーン」しか使えないの
で、買い放題というわけにはいかない。
毎回、特売セールなどのお知らせメッセージが異なり、買い物が楽しみ。イベ
ントアイテムも売ってたりする。「バザー」で賢い売買ができるかどうかで、
ＳＲポイントを取れるか決まることがあるので重要だ。

「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」「THE ビッグオー」「創聖のアクエリオン」
「超重神グラヴィオン」「交響詩篇エウレカセブン」など、初参戦ロボットが
多いため、新鮮な気持ちでプレイできた。
ボリュームたっぷり、「男主人公」「女主人公」で２回楽しめる。