『YAWARA!』 |
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発売日 | 1992年10月1日 |
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定価 | 6900円 |
メディア | CD−ROM |
メーカー | ソフィックス |
内容 |
週刊ビックコミックスピリッツで連載されていた漫画 「YAWARA!」のデジタルコミック。 |
注:ネタばれ内容を含みます。'93 3/29 NIFTY-Serve FCGAMEM
先日買った「YAWARA!」をやってみることにした(というのも、最近こ のフォーラムでデジタルコミックについての話が出ているので、このソフトはど んな感じだろうと思ったから。)。 ソフトを立ち上げる。メーカーは、SOFIX(ソフィックス)というあんま り聞き慣れないところだ。新しく出来たところかな? 最初、パッとメーカー名が出る。それがなかなかセンスがいい(モザイク処理 っていうのかな)。で、主題歌とともに、柔ちゃんのグラフィックが出る。なか なかテンポよく、動きも曲にあっていて良いと思った(しかし、ちょっと柔ちゃ んのキャラクター性とは違うんでないか?というのもある。こんな表情はしない ぞ、とか...アイドル歌手かなんかみたいだ。でもこれ、原作の絵を取り込ん でるのかな??<<原作を最初から読んでないのでわからない★) はじまった。主人公はおなじみ、スポーツ記者の松田さん。関さんの声が生き 生きとしていて、楽しい(最初はちょっと、松田さんのイメージと違うかな、と 思ったけれど、慣れれば気にならない)。 原作を最初から読んでいないし、途中で読むのをすっとばしたりしてるし、コ ミックスも持っていないので確認していないが、原作そのままなのかな? 松田さんの最初のナレーションと、電話で話している声がダブる。ちょっと聞 きづらいけれど、おもしろい手法である。 最初ひったくりが出て、それを柔ちゃんが投げ飛ばすのだが、いや〜、かっこ いい。さすが柔ちゃんだ。これは見せ場だ(しかし、アレはパンチラというより まる見えといった方が...★)。それを見た松田さんが彼女を探し出そうとす る。うーむ、なんてゲームにぴったりの設定なんだろう。しかしあのひったくり の逃げる足音は、ちょっと軽すぎる気もする(もっとドタバタしてた方が..)。 新聞社の喧騒の効果音?はなかなか雰囲気出てる。 グラフィックも背景までていねいに描きこまれており、色使いもいいので好感 が持てた。キャラクター達の描き方も原作のイメージが壊されることはない。 (さすがに漫画とは違うものだから、漫画とまったく同じものは要求できない。 漫画では音や声が出ないかわり、ペンタッチが味わえる&自分の頭の中で展開で きる良さがある) バックミュージックも音がわりと良いし、雰囲気出ている。 チンピラのシーンでは柔が通り過ぎる時、1ショットでいいから柔の表情をう つしだしてほしかった(それを松田さんの、息をのんで見守っている表情とクロ スさせるとか)。点目の松田さんはかわいい。その後のシルエットになる場面は これまたセンスがいい。 本阿弥さやかの柔道シーンは小さかったけれど、なかなかスピード感があって よかった(新聞記事のところ)。 途中で入るアイキャッチ(っていうのかな)の「JIGORO!」はおもしろ い。毎回何か食べてるんだけど、おいしそうだな★ メモリが足りない時やロードする時にちゃんとキャラの声入りで説明が入るの が嬉しい。 藤堂との試合で外に出た松田さんのモノローグは、音楽のボリュームが大きく て聞き取りづらかった(セリフが文字で出ないとこだったし)。 態度がコロコロ変わる編集長と松田さんのやりとりが楽しい☆ ジョディとの試合シーンは迫力あった。思わずこっちまでおなかに力が入って しまう。うーん、楽しい。(しかし”今週中にスクープとれなきゃクビ!”はど うなったんだろ(笑)。編集長の口ぐせかな) 図書館で。松田さん「そんなつもりじゃ...」(あ〜かわいそう...) (柔ちゃんも、結構ズバッと物を言うな(笑)) 受験場にて。ワクを取り払った全面ビジュアルの連続はやっぱりいい。2人の 心のやりとりがあったかく伝わってくる...。 ラストの卒業式もよかった。 ディスクアクセスもほとんど感じさせず、テンポがいい。声優さんもさすがア ニメのと同じだけあってすごく自然。声の出る箇所が多いのでとても臨場感が出 ている。 謎ときはいっさいなく、出てくるコマンドを選択していればどんどん進む。 (途中でちょっとアドベンチャーっぽくなるところもある) (ちょっと気になったこと) *チンピラのシーン。からまれてる女の子は1人なのに「その子たちから..」 と言っている気がする(聞き違いかな?)。 *風祭さん&さやかが柔と知り合いだったこと、正月の参拝の時に柔と滋悟郎が 来ていたこと、が原作読んだことない人には「??」。中途半端かもしれない。 *遊園地のシーン。「重症」が「重傷」になってる...。 *助言の入ったテープを聞かせにバイクで走るところ、ヘルメットかぶってない けど...(原作でもかぶってなかったのかな。まあ、急いでいる感じは出てる けど★)。 (終えてみて) 2晩でラストまで展開した。 私は原作をあまり読んでいない(最近のしか)のだけど、とっても楽しめまし た。逆に内容を知っている人にはどう受け止められるのかなあ。私なんか、展開 を知らないところがわりとあって結構ドキドキしたんだけど。松田さんの心理描 写がよく出来ていて、じ〜んとくる。彼の柔に対する気持ち...。いいなあ。 原作(シナリオ)がよく出来てるし、キャラクターの魅力もあっていい。 声優さんがノッているのがわかる(文字のセリフをしゃべりやすく(より話し 言葉に近く、自然に)している)。かなり声の入る場面が多いということが、こ んなにも面白いものだとは思わなかった(声って、容量くうのかなあ)。 う〜む★コミックス集めたくなってしまったぞ...。 (心に残った柔ちゃんのセリフ) 「いっしょうけんめいやるのっていいね」...うん...ほんとにいいね。 「やりたいことはみんなやってみようかなって思って」うんうん。私もそうい う風に生きたいな。 このソフト、新品の¥980で買ったけれど、もっと価値があると思った。 (ゲームショップ屋さんの値段のつけかたはイマイチわからないな...)
ソフト発売 | 1992年10月 | 備考 | なし |
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