ゲームミュージック 第五十九回 (’98/12/2) 

「ベア・ナックルII/古代祐三」

★「ベア・ナックルII/古代祐三」
 <BARE NUCKLE II/YUZO KOSHIRO>
 (CD 55分38秒 価格不明(オビ紛失のため) ALCA-443
                          ALFA RECORDS 1993)

 曲番14,16,20は、川島基宏さんの作曲。曲番12は合作。

[ゲーム解説]
「ベア・ナックルII」(’93 1月発売:格闘アクション:セガ:MD)

1.Go Straight
 障害を越え、力強く歩く。
2.In The Bar
 曲名どおり、酒場の中にいるみたい。ビリヤードの音がしそう。
3.Never Return Alive
 しっかりした低音に高音がからみつく。
4.Spin On The Bridge
 逆立ちして、頭を中心にくるくる回る踊り。
5.Ready Funk
 ひっぱる音が特徴。

6.Dreamer
 ピアノの音がドラマティック。
7.Alien Power
 耳ざわりな音が敵の接近を知らせる。高鳴る心臓。バックの、シロホンみたい
な音がかわいい。
8.Under Logic
 「かかってこいや!」と言い放ち、進む。
9.Too Deep
 切れ味良さそうな刃物をかまえる。てぐすね引いて獲物を待つ。
10.Slow Moon
 皮ジャン着て、両ポケットに手を入れて歩く(..と攻撃ができない)。

11.Wave 131
 軽快なノリ。マジックのキャップをぽんと開けて、透明ボードに描きなぐる。
12.Jungle Base
 おもしろいリズムだ。不敵な存在を確認。
13.Back To The Industry
 どことなく悲壮感。
14.Expander
 ボス戦だろうか。緊急事態宣言。
15.S.O.R. Super Mix
 前作の曲のアレンジ。

16.Max Man
 これはボス戦だな、きっと。音にパワーがある。
17.Revenge Of Mr.X
 帰ってきたミスターX、ってやつかな。
18.Good End
 いかにも良かった良かったという感じのエンディング。でも、ちゃんと「ベア
ナックル」らしさがある。
19.Walking Bottom
 トランポリンのようにはねる低音。
20.Little Money Avenue
 悪ガキのいそうなストリート。この曲はインナーによると川島さんの作曲だけ
れど、びっくりするくらい古代さんの曲との違和感がない。


 前作の雰囲気を継承しつつ、曲の物語性は薄れている気がする。聴いていると、
ボクシングに打ち込む一人の男の姿が浮かんでくる。かるいフットワークのリズ
ム。サンドバッグを叩く重い感触。くらくらしそうな曲のパンチに酔いしれる。
 あまり派手な起伏はなく、どちらかというと単調な繰り返しが多く感じられる
が、それがかえって、己れの拳(こぶし)の力で進んでいくイメージを強めてい
るのかもしれない。
'95 3/5 NIFTY-Serve FCGAMER ゲーム音楽館 #1027


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