ゲームミュージック 第三回 (’97/4/16) 
「STAR FOX」

■音楽CD■
CD名「STAR FOX」
発売日1993年9月22日
価格2500円
発売元テイチクレコード
演奏時間58:14
CDコードTECD-25275

【ネタばれ注意】少々ゲーム内容に触れます。

 今年2月に発売され、話題を呼んだ任天堂のSFCソフト「スターフォックス」
の音楽CDがやっと、発売された。ゲームが出る前、あるいは出て比較的すぐに
音楽集が発売される作品があることを考えれば9月ってのは遅い発売とは言える
けど、なんにしても無事に出てくれて嬉しい。

 CDのオビに書いてある、「ゲーム界を震撼(”震感”って書いてあるな..)
させた「スーパーFXチップ」搭載(おお?”登載”って書いてあるぞ。”登載”
は”新聞に記事を載せること”って辞書に載っている。間違いだな☆(笑))の
ポリゴン3Dシューティングを最大限に演出したゲームミュージック」というの
は、本当にその通りだと思う。音楽がゲーム内容をよりいっそう、引き立ててい
るのだ。
(同じくオビに書いてある、「インパルスでドラマティックなこのゲームソフト
のミュージックはプログレッシブだ!!」には「なんなんだ?」とか思ったけど
(笑))

 01.CORNERIA(アレンジバージョン)
 レベル3の最後までクリアした人も、途中で投げた人も、すべての「スターフ
ォックス」プレイヤーが聴いているはずのこの曲。最高にノリがよろしい。アレ
ンジってことで原曲よりテンポが遅めなのがちょっと残念だったけど、これはこ
れで聴ける。出だし部分の音が好き。
 02.MAIN THEME(アレンジバージョン)
 おっと、二曲めにしていきなりエンディングか?とは思ったけど、この曲もパ
スするわけにいかないメインテーマ☆オーケストラっていいなあ。後半のあたり
が何故か「メトロイド」の曲を思わせた。
 03.BLACK HOLE(アレンジバージョン)
 上記二曲はアレンジといってもあまり原曲と変わらないように感じたけれど、
これは”アレンジ”って感じがする。宇宙の広がり、不気味さが伝わってくる。

 04.Title Demonstration(以下、41までオリジナルバージョン)
 この曲はボスとの戦闘の前にもよく使われていたりする。
 05.Title Screen
 後半が不思議な感じで良い。
 06.Controls
 操作方法をセレクトする画面の曲。メインテーマのアレンジ。ゲームオーバー
になるとこの画面に戻るので、これを聴いて次プレイへの活力を溜めるのである☆
 07.Course Map Select (Main Theme)
 レベル1〜3からコースセレクト。(流れ星の音が欲しいとこだな)
 08.Emergency Call
 発進時の音声。これもちゃんと入ってるとは嬉しい。何て言ってるんだろ。

 09.CORNERIA
 この曲はやっぱりいい!後半のベース(だっけ)の低音の引っぱるような響き
が最高!!
 10.METEOR
 高い音の主旋律に低い音を足し、チカチカする音をふりかけた、って感じの曲。
後半の「ほわほわほわ」という感じの音がいいな。これも低音の響きが好き。
 11.TAITANIA
 ああ、思い出すなあ、あの浮遊感覚..。
 12.FORTUNAF(←最後のFって、要るのかな?)
 「ほわわわ」って音、効果音じゃなく曲の一部だったのか。だるま落としのハ
ンマーでたたいたような「ッコーーン」って音が好き。
 13.MACBETH
 高音と低音の響きがよい。
 14.ASTEROID VENOM-ORBITAL
 聴くと目の前に三角型の物体がたくさん飛んでくる(笑)。
 15.SPACE ARMADA
 勇ましい曲。
 16.VENOM-BASE for Level 2
 あのステージにぴったり、スピード感満点。
 17.SECTOR X, SECTOR Z
 ...あまり良い思い出はない曲である(笑)。回転する柱が迫ってくる〜!
ここで何度、宇宙のチリと化したか数えきれない(笑)。
 18.SECTOR Y
 舞踏会開催中、と思ってしまいそうな曲(ある意味では合っているけど)。
この曲にもあまりいい思い出はない☆
 19.VENOM-BASE for Level 1, 3
 レベル1&3の最終ステージ。シビアな面だ。異世界って感じがした。

 20.CORNERIA, Planet battle (BOSS)
 ダンシングインセクターのガチャガチャいいそうな足音が聞こえてきそう。
テンポがいい。”プラネット・バトル”ってのがいいな。
 21.FORTUNA (BOSS)
 この曲には重力みたいなものを感じる。ボスのお尻に押し潰されそう☆
 22.MACBETH (BOSS)
 この曲は神秘的な感じがして好き。
 23.TAITANIA (BOSS)
 この曲はずうっと聴いていたいくらい。リズムが好き。
 24.ASTEROID Space Battle (BOSS)
 いかにも硬そうなボスだよ、って感じ。
 25.SPACE ARMADA Boss of Core type (BOSS)
 これって何だったっけ?と思ったら...ああ、”アイツ”かー。あの時は、
小さい音とかよく聴こえなかった。
 26.VENOM-BASE (BOSS)
 これ、もう最高に好きだ。おお、我が宿敵グレートコマンダーよ。出だし部分
で変形完了した瞬間には、「!(エクスクラメーションマーク)」がよく似合い
そう。ドラムの音と小気味よい電子音の組み合わせが良いっ☆
 27.Last Boss ANDOLF (BOSS)
 レベル3のアンドルフとの戦いは、もうずーっとこの曲を聴いてなきゃいけな
いのかと思ったほど、長かった...。

 28.Player down(オーケストラVersion)29.Player down(バンドVersion)
 へえ、これって二種類あったんだ。29. の方が音に深みがあるかな。
 30.Continue
 コンティニュー曲は同じ旋律の繰り返し、っていうのが多い気がする。単調さ
に飽きさせてスタートを押させるのが目的だからだろうか(”聴けて”しまうと
しばらくコンティニューする気がなくなっちゃうから?(笑))。
 31.Course clear(オーケストラVersion)32.Course clear(バンドVersion)
 グラフィックデモが入る時かな?32. は。
 33.Last Boss Clear
 短い曲。
 34.Game Clear Demonstration
 クリアしてこの曲がかかってる時は、しばし放心状態。聴いているうちにだん
だんとクリアの実感がわいてきて...ああ、このゲームいいなあ..と思う。
 35.Ending
 ボス紹介。この曲も思い出深い。
 36.Main Theme
 任天堂ってすごいなあ、やってくれるなあ、と素直に思うことができた。

 37.Out of this dimension
 何かの曲のパロディだな(曲名わからない☆)。最初これ聴いた時は一体なん
なんだ?!と思った。しかしこれとかブラックホールとかは隠し面なので、この
CD聴いて「こんなのがあったとは!」とはじめて気づく人もいるかも。
 38.Out of this dimension for slotmachine
 笑える。「雪やこんこん」「聖者が町へやって来た(違った??)」「ちょう
ちょ」のメドレー。これも一応”ボス”の曲だね(笑)。
 39.Black Hole  40.Black Hole (Map select)
 わずかな音で空間をつくり出す..。神秘的。
 41.Training Mode
 ”飛ぶ”ことの楽しさがよく表現されている。高い笛の音の響きがきれい。

 42.VENOM-BASE PLAY VERSION  〜43.ANDOLF-PLAY VERSION
  〜44.ENDING-PLAY VERSION(ゲームプレイバージョン)
 最難関のレベル3・最終ステージ最初からエンディングまで。効果音もしっか
り入ってて、プレイ時の苦労がまざまざと思い浮かぶ(ここをプレイしたことの
ある人には、効果音でどういう状況なのかがよ〜くわかるに違いない)。
 アンドルフの直前のボスのあの攻撃には本当にまいった。こいつの変形時の、
”チャチャチャチャー〜...(おもむろに鳴りだす小ドラム音がつづく)”っ
て部分がとっても好き。途中の通路でアンドルフが何かしゃべってるけど、メッ
セージ見てよそ見してると壁にぶつかるので大変だった★
 最後の終わり方がちょっとさみしい気もする(「あれ?これで終わり?」)。


 う”、曲数が多いのでやたら長くなってしまった(汗)。全体を通してドラム
(太鼓の音)が非常に効果的に用いられている。

 インナーには自機である”アーウィン”や、”スターフォックス”メンバーの
データ(フォックスが私と同じ年だったとは!(笑))、ライラット系の写真(
実際の宇宙の写真が使ってあって雰囲気出ている)などが載っている。
 表のデザインもなかなかだし、裏の、大きな星雲の写真をバックにした曲名の
配置の仕方もセンスいい。オビをとると「STAR FOX」の文字が出てくる
のも「おっ」と思った。

 欲を言えば二枚組にして、一枚はアレンジバージョンたくさん、もう一枚は原
曲+レベル1〜3すべてのゲームプレイバージョン、にしてほしかったなあ(←
誰だ?「出てくれるだけでじゅうぶん」とか言ってたヤツは?)。それだけこの
作品は思い出が深い。
 ゲームプレイバージョンはやっぱり全部やってほしかった。曲と効果音が非常
にぴったり合っている作品だから(たとえばタイトル画面の曲の後はスタートを
押した時の音が欲しいし、アンドルフの”準備完了時”にはピキーン☆という効
果音がセットでなければ..)。

 ゲームをプレイしたことのない人もこれを聴けばきっとプレイしたくなるだろ
うし、クリアした人はこれまた再度挑戦してみたくなる。そんなCDである。
'93 10/5 NIFTY-Serve FCGAMER ゲーム音楽館 #389

■ソフト■
作品名スターフォックス』(SFC)
発売日1993年2月21日
ジャンルシューティング
メーカー任天堂


ゲームミュージック