※※※ ゲームミュージック 第一回 (’97/4/2) ※※※
【ネタばれ注意】少々ゲーム内容に触れます。
えーっと、ぼちぼち手持ちのゲーム音楽集の感想など書いていきたいと思いま
す。まず、一番最初はどれについて書こうかなあと思案..やっぱり最初だから、
特別気にいってるやつにしよう!う〜ん、あれもこれも良くって甲乙つけがたい
のだけれど...辛い時、心の支えになってくれる一枚、といったら...
★「MOTHER(マザー)オリジナル・サウンド・トラック」
(CD)(約64分)(CBS/SONY RECORDS \3008(税込) 32DH 5285)
これです。このゲームのことを知ってる人はわりと多いと思いますが、’89
7月に任天堂から発売されたファミコンRPGです(もう4年もたつのか..)。
舞台設定等、なかなか新鮮で、面白かった。音楽も個性的。音楽CDが出たら
ぜひ買おうと思っていました。音楽CDのラベルが、ゲームの方のパッケージと
同じ真っ赤なデザインにしてあって良いですね(これは目立つぞ)。
英語の歌詞をつけたアレンジ曲がいくつか入っていて(歌入りの曲は全部英語)
その出来は素晴らしいです。女性ボーカルはCATHERINE WARWICKって娘なんだけど
’74生まれ、ってことは当時なんと15才くらい?!聴いてみるとわかるけど、
とても信じられない!(私は洋楽はあんまり聴かないからな☆普通はこんなもの
なのだろうか?)CDの方にも写真が載ってるけど、こ、これで15才(う〜む、
日本人とは基準が違ふ...)。
歌が全部英語、っていうのは当時、結構新鮮に感じました(他で知ってるのっ
ていったら「バイファム」のオープニングテーマくらいだったし(笑))。
1.POLLYANNA(I BELIEVE IN YOU)(以下、10.までアレンジバージョン)
これは確か、フィールド上の曲だったかな?(カセット手元にないので記憶が
...☆)。楽しい感じで最初にもってくるのにピッタリ。
2.BEIN' FRIENDS
明るい中にもエキゾチックな雰囲気が漂う(←どういう表現だ?(笑))。
バックコーラスが好き。
3.THE PARADISE LINE
これは男の人が歌っている。なんとなく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の
ある曲を思い出す歌詞だなあ。
4.MAGICANT(INST.)
ふしぎな雰囲気&色調の国マジカント..。神秘のヴェールにつつまれている
感じがよく出ている。
5.WISDOM OF THE WORLD
やさしい曲調。わりとスローテンポなので、これくらいなら覚えればきちんと
歌えそう。
6.FLYING MAN
フライングマンは、命について考えさせてくれました。いくら彼らを犠牲にし
ても、ゲームクリアには関係しない。でも彼らの存在は、リトマス試験紙に一滴
落とした液体のようにプレイヤーの心にしみてひろがってゆく..。それは果た
して何色に変化したか?あるいは変化しなかったのか...。
7.SNOW MAN(INST.)
この曲もマジカントと同じく、聴くと風景が浮かんでくる。あたり一面の雪景
色。 ”シャラーン”って音が、サンタクロースのトナカイのそりを連想させる。
8.ALL THAT I NEEDED(WAS YOU)
男の子と女の子が二人でゴーゴーを踊っている、っていうイメージがわく(確
かゲーム中でも踊る場面があったような覚えが..)。この楽器の弾き方好き。
曲中、驚異的に音が高くなるところがある。よく、あんな高い声出せるなあ★
指定する方も、歌い手があそこまで声が出せるってこと知っていたからやれたん
だろう。
9.FALLIN' LOVE,AND(INST.)
出だしの猫の部分(笑)がいいな。なんかホッとする曲。
10.EIGHT MELODIES
このゲームのポイントになっている8つのメロディ。短い小節の破片を集めて
ひとつの曲にした時、何かが起こる...。”音楽”をゲームに活かした珍しい
アイデアだったと思う。この曲はラストボス(っていう言い方はこの作品の場合、
そぐわない気もするけど)だけでなく、プレイヤーの心にもしみわたる。
11.THE WORLD OF MOTHER(INST.)(オリジナルバージョン)
どわ〜〜っと、ゲームプレイ時の思い出がよみがえる☆冒険中のことがなつか
しく思い出されて、良いな。ちょっとした効果音も入っているので嬉しい。
ファミコンの音ってシンプルだけど結構好き★
CDの裏には「エンディングまで泣くんじゃない」の写真、インナーには登場
キャラクターの人形の写真(全部手作りか、これ。凄いな)まで載っている。あ
あ、そういえばいたよ、こんな敵キャラ、なんて、またも記憶がよみがえったり
して、「MOTHER」の世界にひたれてしまう☆
ストレスがたまった時は、声を出すに限ります。歌が入ってない普通のGMも
なかなかノレますが、やっぱり歌入りの方がストレス解消効果は大(笑)。
(そういう点で、アニメソングも大変効果がありますね(笑))
この「MOTHER」の歌は英語だけど、正しく発音してるかなんてどうだっ
ていい。むちゃくちゃな、”英語になってない歌い方(←それっぽく聞こえるが
実は世界中の誰にも理解できない言語)”でも、雰囲気出せてればそれでいい。
(たまに歌詞カード見て歌ってみるんだけど、速い速い、こっちがもたもた発音
してる間にCDの方ははるか先まで進んでいる(い、いつの間に!)。正しく歌
えた方が気分はいいだろうが、難しいなあ、やっぱり。(しかしいつかマスター
してやるっ!(笑)))
一部とんでもなく高い音もあったりするけど、とても好きな音階なので今でも
たまに歌いますねー。ゲーム自体もよかったし、お気に入りのCDです。
ゲームをプレイしたことがなくても、聴きごたえのある一枚じゃないかな。私
は作曲&編曲者の才能に感嘆せずにはいられませんでした。
今度、「MOTHER2」が出ますね。曲とともにとても楽しみ☆
'93 9/15 NIFTY-Serve FCGAMER ゲーム音楽館 #323
■ソフト■
作品名 | 『MOTHER(マザー)』(FC) |
発売日 | 1989年7月27日 |
ジャンル | コマンドRPG |
メーカー | 任天堂 |
→ゲームミュージック
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