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【ゲームキューブ】
『ビューティフル ジョー リバイバル』
<VIEWTIFUL JOE REVIVAL>
発売日 2003年12月18日
定価 3980円
メーカー カプコン(→メーカーホームページ
内容  VFXパワーを使うヒーロー「ビューティフル ジョー」が悪の組織 
 ジャドーと戦う、2Dスクロールアクション。
 2003年6月26日に発売されたGC版『ビューティフル ジョー』
 に、難易度を下げた「スウィートモード」をつけて定価も値下げした
 廉価版。
 2004年9月9日に発売されたPS2版『ビューティフル ジョー
 新たなる希望』(移植)には、『デビル・メイ・クライ』のダンテも
 登場する。


■体操選手のように躍動するヒーロー。Ready,action!

「ビューティフル」は、誰もが「BEAUTIFUL(美しい)」と訳すだろうが、
このゲームでは「VIEWTIFUL」。
「BEAUTIFUL」と「VIEW(光景・眺望)」をかけた単語らしい。
画面デザインから効果音にいたるまで、映画の撮影をイメージした演出がほ
どこされている。デフォルメされた、アメリカン・コミックのようなキャラ
クターと背景描写が独特の2D世界を形成。写実的な3Dのリアルな映画ら
しさではなく、「映画の世界に入りこんだ」という設定で、映画の雰囲気を
出している。

ビューティフル・ジョーにはいくつかのアクションがあるが、特筆すべきは
「スロー」。ボタンを押している間だけ、ジョーと周囲の時間の流れがゆっ
くり(スローモーション)になる。スローモーションだと、ジョーの動きも
敵の動きもよく“見える”。そしてビューティフル・ジョーは敵の攻撃を先
読みできる。敵がどの部分に攻撃してくるかが、あらかじめドクロマークで
表示されるので、マークが出たらジャンプして(伏せて)避けつつ、攻撃を
繰りだす。あるいは敵が攻撃する前に、回避無しで敵を粉砕する。じつに爽
快だ。

楽しく美しい、ビューティフル・ジョーのアクション。
スローで連続して敵を倒したり、宙に浮いたまま360度回転蹴りし続ける
気分の良さ!
スローと見切り回避、かなり高いジャンプによって、弱い敵でも見ごたえあ
るアクションシーンとなる。アクションゲームはスピードが速い方がかっこ
いいというイメージがあるが、ジョーはスロー時の方がパワーアップして、
いい見せ場になる(特に空中避けがすごい)。
ビデオのスロー再生のように、パラパラ漫画の速度で動かすアニメーション
のセル画のように、パンチ・キック・避けなど、ひとつひとつの動作を味わ
える。
ずっとVFXパワーを使っているとVFXゲージがなくなって変身が解け、
元の姿に戻ってしまうので、変身がとぎれないよう、ゲージがなくなる前に
パワーの使用をストップしてゲージを回復させる。パワーを使いっぱなしで
は、いくらヒーローでも疲れる。このVFXゲージがアクションに緩急のリ
ズムをつけ、機械が戦っているのではない人間らしさをジョーに与えている。

時間を遅らせる「スロー」などのVFXパワーは移動アクションにも使われ
るが、「どうやればいいか」という方法を見つけるのがかなり難しい。
何らかの動きをすれば次の画面へ進めるのだが、それがなかなか、うまくい
かなかったりする。操作に失敗したり、方法がわからなかったり。偶然うま
くいき、自分でもどうやってクリアしたのかわからない、なんてこともある。
いきづまる可能性は高い。
しかしVFXパワーを使いこなせば、道は必ずひらける。プレイヤーに自分
で方法を発見させるためか、VFXアクションコマンドの一部は説明書に記
載されていない。操作方法が全種類、説明書に記載されていた方が親切だと
は思う。コマンドがわかっているかどうかで難易度が大きく違ってくるから
だ。
敵を倒して得たVポイントをアイテムと交換でき、ゲームオーバーになって
も、コンティニューかセーブをしてライフゲージや技などを増やし、パワー
アップ可能。
ステージごとに「Vポイント・ディフェンス・クリア時間」の3要素でプレ
イレベルが評価され、難易度設定も3段階用意されている。ゲームクリアし
ても難易度を変えてまた最初から、上達した腕でプレイしたくなる面白さが
ある。運動神経バツグンのヒーローに変身して戦うのは楽しい。

映画界のスーパーマン、TVドラマ界の特撮ヒーローに次いで、ゲーム界に
も変身ヒーローがデビューした。
VFXアクションのビューティフル・ジョー!(ピューィッ!(←口笛効果音))
手ごたえあるアクションゲームだ。
(HP登録日 2007/3/17)

ソフト発売2003年12月備考なし

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