【ゲームボーイ】
『ちびまる子ちゃん3〜めざせ!ゲーム大賞の巻』

発売日 1992年3月27日
定価 3800円
メーカー タカラ
内容  ミニゲームアドベンチャー。


 11個のミニゲームがちりばめられたストーリーが展開。ゲームで稼いだ得点
の合計が高いと、物語の最後で”ゲーム大賞”を獲得して豪華商品がもらえるの
だ(注:まる子がもらうのである。プレイヤーではない(笑))。タイトル画面
ではTVアニメのオープニング曲がかかる。

 まる子の学校が創立100周年記念に大ゲーム大会を催す。富士山のふもとで
広い場所を使って遊びまくる。うーん、なんて話のわかる学校なんだ!ゲームと
いってもゲームセンターみたいなのではなく、昔なつかしの縁日のお祭りみたい
な雰囲気。クレーンゲームやもぐらたたきもあるけど☆

 メッセージのスピードが遅い。ボタンで早送りできないし、調節機能もついて
いないので、文章がテロテロテロっとゆっくり流れていくのを、ただ見守るしか
ない。やっぱりこのソフトは小さい子向けだから、ボタン押しすぎてメッセージ
を読みそこねないように配慮がされてるんだろうな。しかし、大人がプレイする
場合のことも考えて(え?普通考えない?)調節機能があるとよかったかなあ。
少し、私には遅く感じられた。

 原作の雰囲気がほとんど壊されてないのは前作の2で知っていたけど、今回も
同じ。ちびまる子ちゃんワールドをじゅうぶん堪能できる。ストーリーモードの
他に特訓モードがあり、思う存分、好きなミニゲームの練習ができる。一度特訓
モードに入ってしまうと電源を切らない限りタイトル画面に戻れないのは不便。


◆11のミニゲーム◆どきどき玉ころがし](花輪くんが持ってきたフランス製のゲーム)
 玉をうまく転がしてゴールまで運ぶ。最初にしてはものすごく難しい。ひょっ
としてこれが一番難しいのではないだろうか?開始して数秒で爆死する。
(さすが外国のゲームだ(笑))

[はちゃめちゃ玉入れ]
 ブー太郎がカゴを背負って木にのぼっている。そのカゴめがけて玉を投げ入れ
る。うっかりブー太郎にぶつけてしまうと彼は木から少しずり落ちて、カゴの位
置が変化する。この役やらされてるブー太郎は大変だな。交代する子、いるんだ
ろうか?もたないぞ、きっと(ブー太郎にぶつけるのを目的にしても楽しそうだ
が☆)。ボタンを長く押しているほど、離した時に玉が遠くまでとんでいくのは
なかなかリアル。運動会の玉入れで力が足りなかった&飛びすぎた、という感じ
がうまく出ている。

[オニたいじゲーム]
 メーターが上下していて、高いところでボタンを押すとそれだけ強い力で玉が
上へ飛んでいき、オニに当たる。

[まる子のハタあげゲーム]
 ハタあげゲームといえば「赤あげて!白あげて!赤下げないで、白下げない!」
というやつである。問題文が出てきて、その通りに旗を上げなければならない。
間違った動作をするとアウト。最後の方になると判定がキビしくなり、すばやく
行動しないと駄目。全神経を集中させないといけない。

[まる子のくつとばしゲーム]
 自分のはいてる靴をどれだけ遠くへ飛ばせるか?昔はこんな単純でお金のかか
らない遊びに夢中になってたものだ。飛ばした靴を、とてもかわいい犬が追いか
けて取ってきてくれる。この犬かわいー。どうやってしつけたんだろう、賢いな。

[あやしいやつをたおせ!]
 射的みたいなもの。突然現われる”あやしい”人物にボールを投げて、当てる。
出てくる人物は2種類。もう一人の”いいひと”に当ててはいけない(しかし、
この”いいひと”も私の目にはじゅうぶん”あやしく”映るのだが)。

[わくわくクレーンゲーム]
 的になる人形は3つしかない。”つかんでいながらポトリと落ちてしまった時
の悔しさ”は、よく表現できている(笑)。つかんでから曲が変わるのが好き。

[まる子の大声コンテスト]
 ボタン連打で声の大きさを維持。疲れる。これやってる時に思ったことは..
「何故ゲームボーイには連射機能がないんだー!」。10秒間*2本勝負。

[かっとびもぐらたたき]
 タイトル、好きだなあ。もぐらの穴がそれぞれ十字キーとA,Bボタンに対応
している。しっかり押さないと駄目みたい(指が痛い)。

[いまのはなんでしょう!?]
 タイトル聞いただけで笑えてしまう。内容も笑えるんだ、これが。右から左へ、
猛スピードで”何か”が通過していく。それが何だったかを4つの選択肢から選
んで当てる。絵を当てるなんて軽い軽い、と思うのは甘い。最後になるほど通過
スピードが上がっていき、しまいには「え?今、何か通ったの?」というレベル
になる。「そんなのわかるかー!」と言いたくなるのだけど、妙に笑えて楽しい。
「クイズ・ドレミファドン」という、ごくわずかなイントロだけで曲名を当てる
TV番組のノリである。視力検査の時、対象が小さくなるにつれ読めなくなり、
「う〜ん...わ..わかりません..」というのにも似ている。答えを選ぶ時
の、アセらせる効果音が良い。
(丸尾くんがこれを、ズバリ”日本一面白い”と言うのにも妙に納得(笑))

[まる子はおおいそがし!?]
 奥にあるサンドイッチの材料(食パン、ハム、たまご)を、上からしたたり落
ちてくる水滴を避けながら制限時間内に出来るだけたくさん運ぶ。水滴くらいで
びっくりするとは根性が足りん☆(スライムが落ちてくるならまだわかるが)


 ゲームの操作は単純だけど、ゲーム中では説明があまり詳しくされないので、
最初は少しとまどう。回数制限があるので必然的に何度か失敗してしまう。やり
方を飲み込むまでに少しかかる。説明書読んでればいいんだけど。
 ストーリーモードは始めると結構長いけど、5文字パスワードで一定の場所か
らコンティニューできる。気合い入れて得点をためないと”ゲーム大賞”は取れ
ない。やり直しで同じシーンを繰り返し見ないといけないのは、多少ツライかな。
でもまあ、ご愛嬌の範囲。逆の見方すれば、一回で終わってしまうんじゃなくて
何度も遊べるってことだし(ゲーム結果によってセリフが違う箇所もある)。

 メッセージが結構笑えた。なぁんにも考えずに純粋に楽しめる気楽さが良い。


'94 3/11 NIFTY-Serve FCGAMEM
     ハンディゲームマシン会議室 #505
                   (登録日 '98/6/24)
巴かずみのゲームソフトレビュー
/KAZUMI TOMOE'S GAME-SOFT REVIEW

ソフト発売1992年3月備考なし