【ゲームボーイ】 『雀卓ボーイ』

発売日 1992年1月24日
定価 3500円
メーカー ナムコ
内容  麻雀。四人までの対戦可。


 ナムコさんお得意の?麻雀ゲーム。つくりがしっかりしていて、なかなか楽し
める。

 ゲームボーイなので牌の見やすさが心配だったが、これくらいなら見やすい。
(ちょっと”中(チュン)”が薄くて”白(ハク)”と間違えそーになるけど)
スピードも速いし、打牌の効果音もちゃんと”打ってる”って感じがするし、コ
ンピュータの強さもほどほどである(しかし、開始後いきなり四連続フリ込んで
しまった私..☆それにしても打牌の音って実際、パシッとかいわないよなあ。
プロが打つと音が違うのかな(笑)?)。
 アーケード麻雀のような、インチキの香り(笑)はしない。流局時に相手がテ
ンパっていれば、ちゃんとどんな手だったか公開してくれる。

 捨て牌を選ぶ時、ずっと右(左)方向へ入力していればカーソルがつつつ、と
自動的に動いてくれる(当たり前のことかもしれないが、1回1回押さないと動
いてくれないカーソルだったりしたら困りものである)。細かいところまで気配
りされてる感じで、操作でイライラさせられることはあまりない。
 誰かがリーチするとBGMが変わってテンポが速くなる(←4人麻雀だから、
1人リーチするたびに曲のテンポをますますアップテンポにしていくとパニック
になってより面白いのに(笑))。BGMはもう何曲かあるとよかったかなあ。
 リーチ棒が邪魔になって、リーチの次の捨て牌がよく見えない場合がある。

 最初のさいころ振りは、自動に振られるのでなく自分がボタンを押すことによ
って行われる。いかにも自分でやってる、って感じがして良い。

 役満はあまり出ない(2回、四暗刻(スーアンコウ)が出た。フリ込んだのは
私(涙))。どっちかというとセコ手であがる場合が多いので、得点差が絶望的
にひらくことは少なく(←ひらいてしまうこともある)、逆転を目指しやすい。
役満は出ずともドラが3つもつけば結構な点になる☆1度だけ「さあ、国士(無
双)目指してみろ!」と言わんばかりの配牌が来たけど完成しなかった(はっき
り言って、国士を狙ってると途中でどうにもならなくなる瞬間がある。失敗する
と牌がバラバラなので役の作りようがないのだ☆後はただひたすら相手にフリ込
まぬよう細心の注意を払うのみである。バクチだよなー、でもロマンがあるよな
ー(笑))。

 いくつかのモードがある。

1P勝ち抜き戦
 1人用。コンピュータと4人麻雀をする。半荘4回で、トップにならないと次  へ進めない。パスワードコンティニューできる。後半はさすがにめったにお目  にかかれない役満がとび出す。1度でも出るとダメージは限りなく大きい。
1Pフリー対局
 1P用。対コンピュータと、ふつーに麻雀する。
2P VS
 2人対戦用(+コンピュータ*2)
MULTI
 2〜4人対戦用(通信ケーブルの他に4人用アダプタ要)
ルール設定
 いろんなルールを細かく設定  ナムコの麻雀ソフトで印象が深いのがFCの「ファミリーマージャン2〜上海 への道」で、これの”麻雀グランプリモード”はとても面白かった。このソフト には残念ながらああいうアイテムなどを盛り込んだモードはないが、純粋に麻雀 だけを楽しめるのでゲームボーイで麻雀をしたいなら、これはおあつらえ向きの ソフトといえるだろう。  待ち牌表示がないし、説明書の説明も”わかっている人”向けで専門用語ビシ バシである。「麻雀を知らない人が覚えるためのソフト」というよりは「一応の ルールを覚えた人のためのソフト」といった感じである。よけいな飾りがほとん どなく、シンプル。地味といえば地味であるが、遊びやすい。
'93 7/30 NIFTY-Serve FCGAMEM
     ハンディゲームマシン会議室 #237

                   (登録日 '98/8/26)

巴かずみのゲームソフトレビュー
/KAZUMI TOMOE'S GAME-SOFT REVIEW

ソフト発売1992年1月備考なし