【ゲームボーイ】 『ザ・心理ゲーム』/STRONG>

発売日	１９９４年６月１０日
定価	４５００円
メーカー	ヴィジット
内容	心理テストなどの詰め合わせ。

　ＴＶ番組「それいけココロジー」のような感じで質問がなされ、その解答によ
ってさまざまなことを分析していく。ちょっとしたイラストとともに質問が出る。
文字は大きくて読みやすい。文字が表示されるまでの画面切り替え時、すこし間
があくのが少々じれったいが、結果をドキドキして待つから効果的なのかもしれ
ない。
　大きく分けて５つのモードがある。


◎心のカウンセリング◎
　各項目ごとに８つの質問がなされる。解答選択肢から選んだり、イエスノーで
答えたりしていくと、最後に結果および12文字のパスワードが表示される。バッ
テリーバックアップによるセーブはないので、パスワードを書きとめておかない
と電源を切ったときに入力データが消えてしまい、また最初からインプットする
ことになる。12文字も入力するのはめんどうだ。名前と性別、解答データを覚え
ているわけだからしかたないかもしれないが、やはりカセット側でセーブできる
と便利だった。

☆ラブの章
・パートナー…自分のパートナーにはどういうタイプの人が合っているかをみる。
・トラブル分析…恋においてトラブルになりがちな要素を教えてくれる。
・アブノーマル…アブノーマル度(笑)。

☆性格の章
・お金とあなた…金銭感覚をみる。
・プライド…どういうタイプの人間かを、モンスターに当てはめて教えてくれる。
・性格分析…性格を分析する。

☆将来の章
・ビジネス…どんな仕事が向いているかをみる。
・人生設計…どういう人生設計が合っているかをみる。
・サクセス…どういうふうに生きていけば成功できるかをチェック。

◎あなたならどうする◎
　「どきどき」「わくわく」「はらはら」「おろおろ」「へなへな」全５コース。
各コースは、それぞれ５つの質問で構成されている。オムライスのケチャップの
かけかたなど、選択肢のなかから自分がとるであろう行動を選ぶとそのつど
結果が出る。質問の意図は、答え終わってから明かされる。

　以下、質問の種類を紹介（順不同）。

「将来に対する考えかた」「今までの人生への感想」「現在の精神状態」「人間
の器」「金銭感覚」「こだわり度」「人でなし度」「ワルい人度」「気配り度」
「自己アピール度」「ギャンブラー性」「タフさ」「忍耐力」「度胸」「好奇心」
「恋愛パターン」「恋人を選ぶ時の絶対条件」「あなたを幸せにしてくれる理想
の恋人」「異性に対して自信のあるところ」「本当に好きな人や嫌いな人」「物
の見かた」「想像力」「直感能力」「どんな人になりたいか」「冒険心」「あな
たが一人でいる時のオナラの音（……これのどこが心理テストなんだ？）」

◎バイオリズム◎
　生年月日とチェックしたい日にちを入力すると、「知性」「感情」「身体」の
バイオリズム表を見ることができる。（バイオリズム＝プラス・マイナスの起伏
を描きながら一定の波を描く、人間の体や感情などのリズム）
　しかし、この表をどう読み取ればいいのか、よくわからない。三本の線の見分
けがしにくい。説明書の説明が不足している。

◎二人の相性分析◎
　「心のカウンセリング」で一項目でも結果の出た２人ぶんのデータがあれば、
相性がチェック可能になる。「ラブ（恋愛）」「ライフ（将来の生活）」「ビジ
ネス（仕事）」「プレイ（遊び）」の４項目を10段階評価。それぞれにコメント
がつく。「心のカウンセリング」での解答データ量が増えていくと、結果に変化
があらわれる。つまり、より綿密な分析になる。

◎エスパー度チェック（２人対戦専用）◎
　カードを透視して、裏に描かれているマークを当てる。一方が出題者、もう一
方が解答者となる。対戦できる環境がないと遊べない。コンピュータが出題して
くれる一人用もあるとよかった。
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　メッセージがおもしろくて、けっこう笑える。質問項目はたくさんあるけれど、
一通り試すと、ひとりではすぐ終わってしまう。そうなったら友人や家族、恋人
に答えさせるのも楽しそうだ。
　できるだけ見ないようにしてきた自分の隠れた性質が浮きぼりになってギクリ
としたり、「これはちょっと当たってないかな」という結果でも結局は自分を見
つめ直していたりして、わりと有意義なソフトかもしれない。長もちはしないが、
ちょっとした気分転換にはなるだろう。