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【ゲームボーイ】
『ひとりでできるもん!〜クッキング伝説』
発売日 1992年12月18日
定価 3900
メーカー バップ(→メーカーホームページ
内容  NHKのTV番組「ひとりでできるもん!」を 
 ネタにした、クイズRPG。


 この番組は数回しか見たことないけど、コンセプトが好き。最近の小学生はし
っかりしてるからなー☆
 最初のタイトル画面では実写取り込み(とは、言わないな(笑)。単なるちみ
つなドット絵か☆)の舞ちゃんのグラフィック(リアルタイプ(笑))が出るが、
以後ゲーム中はデフォルメされた、まんがちっくな絵になる。
 タイトル画面での曲、ちゃんと音が左右に散ってくれる。うんうん、やっぱり
せっかくGBはステレオサウンドなんだから..散らしてくれないとね(笑)。

 戦闘はクイズに答えることで行われる。敵の出す”料理(食べ物)に関するク
イズ”に答えて正解すると経験値が入り、レベルアップもする。間違うとHPが
下がる。(でもそんなに大ダメージではないので、最初からパワー全開でとばし
ても大丈夫である。RPGではいきなり遠くへ行くといきなりこてんぱんにやっ
つけられたりするので遠出には慎重にならざるをえないが、この作品ではそうい
う心配は無用だった。レベルアップするとHP全快するし、料理を作って食べて
HP回復もできる☆)

 クイズは「ほう、それは知らなかった。勉強になるなあ」という専門的なもの、
誰でも答えられそうな簡単なもの、もはや受けを狙っているとしか思えないもの、
などいろいろある。敵との遭遇は結構ひんぱんにあるので、ある程度たつと同じ
問題もちらほら出てくる(1回あたりの戦闘はあっという間に終了する。制限時
間つきなのでスピーディである)。
 たいていは三択、たまに二択や四択問題も出る。

 家庭科の授業を受けてない、あるいは料理に関心のない男の子には、多少難し
く感じられるかもしれない。でもおそらくこれは女の子向け用のRPGだと思う
ので、それだとこのクイズ問題はためになるし、ちょうどよい難しさである。
(最近は男子も家庭科やってるのかな?)
(まさか舞ちゃんファンの男の子向け用では、ないよな?これって★)

●内容→”てんま”にさらわれた舞ちゃんの弟”ぶんちゃん”を助けに、8つ
の大陸を回ってボスを改心させ、最終目的地”てんま城”を目指す。


[☆各大陸(順不同(”てんま城”以外は、どれからでもスタート可))★]

 それぞれその名前にちなんだ要素がちりばめられている。そろいもそろってと
っつかまっている8人の勇者たちを救出する。ボスと闘うためには、ある料理に
必要な材料(アイテム)を集めておかねばならない。

*「フレーバー」..「生クリーム」「スポンジ」「チョコレート」「いちご」
などが手に入ると、何故かわけもなく嬉しくなってしまう☆

*「ライス」....ここクリアするのに5分かからなかったような..(笑)。

*「フィッシュ」..なんかこの街の風景、「Sa・ga」シリーズを思い出す
なあ。ボスのいる街、一度入ると街の奥(袋小路になってる)に移動してしまい、
出ようと思うと入口(出口)までまたいちいち歩かねばならない。すぐ出入りで
きるようにしてほしかったな。ここがすべての大陸の中で一番難しいように思っ
た(といっても”比較的”だけど)。

*「ブレッド」...説明書の「料理リスト」の説明には、「かきごおり→洞く
つが開く」「ハムサンド→扉が開く」とある。が、ここの洞くつを通る方法は何
故か”ハムサンドをつくる(←ゲーム中の会話で教えてくれる)”。謎だ。

*「ベジタブル」..”かきごおり”をそんな用途に使うか...。
*「フルーツ」...村でのワープの仕方が面白い。
*「ミート」....フィールドグラフィックが楽しい。
*「パスタ」....重要アイテムの配置が投げやりだぞ(笑)!
*「てんま城」...まったく同じデザインの階が○連続(う〜ん省容量)☆

 コンティニューは例によってパスワード。数字とひらがな、カタカナを10個
組み合わせる。パスワード入力画面はちょっと入力しづらい。というのも普通、
「あいうえお」とか行ごとに区切って文字が並んでいるものなんだけど、この作
品では行で区切らず、つながって表示されているのである。

(「89あいうえおか」(改行↓)
 「きくけこさしすせ」(改行↓)           ...見づらいぞ)

 1文字入力した時やカーソル移動音(←これ好き。この作品の中で一番感心し
たのがこれである(おいおい☆))、すべて入力し終わった時の効果音(←何故
だかFC「大魔司教ガリウス」の効果音を思い出してしまう)などはとても耳に
ここちよい。(効果音関係は結構良くできていると思う。音楽も、このゲームの
雰囲気が出ている。特にダンジョンの曲が好きだな(てんま城で流れてる方)。
 パスワードでは「もちもの」が記憶されないのでやり直すとせっかく集めたも
のがきれいさっぱりなくなってしまう。すぐ追いつけるけどちょっと悲しい。

 メッセージ表示は1行ごとに上へスクロールしていくのだけど、読み終わって
ボタンを押してもまだ最後の行の文が表示されるので読みづらい(メッセージウ
ィンドウは二行分の大きさ。ホントに1行ごとしか動いていかない)。

 フィールドグラフィックなどはわりとユニークだけど少し見づらいか。ゴチャ
ついてると目がチカチカする。まあこれはゲームボーイだからってこともあるん
だろうけど☆
 それとこれもよくあることだけど街中での道幅が非常に狭い(1キャラクター
分しかない)ので、人が邪魔になって行きたい場所へ通してもらえない時がよく
ある。これには結構、イライラするものだ。
街の人:「おねがいです、たすけてください」
(だったら、そこをどいてくれえー!)


[☆戦闘(クイズ)時コマンド★]

 クイズに答える時、いろいろ使えるコマンドがある。

*「ヤジャま」...ズバリ答えの番号を教えてくれる。が、きれいにハズして
くれる時もある(頼むから三択の時に「答えは4」なんて堂々と言ってくれるな)。
(聞くたびに違う番号教えてくれたりもするし(笑))

*「オジャま」...(”パジャマでお・じゃ・○・”)
 制限時間カウントを少しの間だけストップ。HP消費する。

*「クッキング」..ほとんど正解直撃の大ヒントをくれる。ただしこれを使っ
て当てても経験値は1/4。

*「りょうり」...うまく敵の好きなものを作ると答えを教えてくれたりする
(嫌いなものだと相手は逃げてゆく)。私はこのコマンドは使わなかった。面倒
だ(笑)。なんだか「桃太郎伝説外伝」のやしゃ姫の「りょーりー!」を思い出
す>>「りょうり」コマンド(HP回復おにぎりを作るってやつ)

 どのコマンドも、何らかの犠牲がともなうし確実性がないのでやっぱり自分で
考えて即答するのが一番よい(そういうふうにわざと設定してあるんだな)。

 全体的なつくりとしてとてもあっさりしている感じ。クイズは結構勉強になっ
て楽しいのだが、1つ1つの大陸の謎があまりにも簡単なので手ごたえがない。
(手のこんだものにするとそのぶん戦闘(クイズ)回数が多くなって問題が足り
なくなるってことかな〜☆今ですら結構問題ダブるもんな..)
 助けた勇者もその後まったく出てこない(役にたってないぞ)。
 最後のボスが各大陸のボスと同じくらいの強さ(弱さ(笑))、っていうのは
残念。こいつだけはダブらない特別問題を隔離しておいて、それを出題してほし
かったな。あっけなさすぎる(二問正解で終わっちゃうし)。

 これはちょっと、ゲームボーイでやるには消化不良になる題材だ。SFCなん
かで問題数をもっともっと増やし、各大陸の謎ももっと工夫をこらしてやれば、
もうちょい遊べるものになったかもしれない。CD−ROMのあるマシンで作る
なら「料理レシピ・データベース」も入れると重宝だったかもしれない。この作
品にも「レシピ」コマンドがあって、説明書には”料理をつくるのに必要な食材、
調味料、調理方法が書かれてある”となってるけど実際には材料だけで調理方法
までは表示されない(..隠しコマンド?私のやり方がまずいのか??)。

(そうだ、「クッキング・パパ」のデジタルコミック、CD−ROMで出ないか
なあ。料理してる時のジュージューいう音とかをCDで出すの(笑)。いろんな
料理のレシピも入れたりして☆)
'93 9/10 NIFTY-Serve FCGAMEM
     ハンディゲームマシン会議室 #266
(登録日 '98/4/1)
ソフト発売1992年12月備考なし

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