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【ファミコン】
『聖鈴伝説LICKLE』
発売日 1992年6月26日
定価 6800円
メーカー タイトー(→メーカーHP
内容  4キャラクターの特性を使い分けて進むアクション。


 タイトルの読みは「せいれいでんせつリックル」。
 はじめ「せいりんでんせつ」と読んでしまったが、”鈴”って「れい」とも読
むんだったな..忘れてた(汗)。

 オープニングデモでキャラがパチパチとまばたきしたりするのがかわいい。
(王様、しゃべってるんだろうけど、もぐもぐ何か食べているように見える☆)
 最初に4キャラクターがそれぞれ王様のところへ。どのキャラから始めても
 よい。この、キャラを選ぶ画面でキャラクターがくるくると回ってるのが
 ノリのよい音楽とあいまって良い。動きがあるのって、静止画よりずっと楽しい。

 各キャラごとに弾道や性質などが違っていて、うまく使いわけながら進む。
 回転しながらジャンプする奴、壁にぺったりくっつける奴、トゲトゲ踏んでも
平気な奴(←最初説明書をよく読まずに始めたのでこのことを知らず、いらぬ苦
労をしてしまった)、空を飛べる奴など、それぞれひとあじ変わった操作感覚。

 キャラを入れ替えてすすんでいくところは「ドラゴンスレイヤーIV」を思い出
すけど、この作品はキャラ切り換えがいつでもできる。誰かがやられると1ミス
となってやり直し。体力が少なくなってきたら別のキャラにすかさず入れ替えて
闘いを続けることができる。

 「EASY」と「NORMAL」モードがある。「EASY」はほとんど詰ま
ることなくエンディングを見られるだろう。「NORMAL」はアイテムによる
HPゲージの上昇が少なく、しかも仲間がやられると薬を持ってない限り復活し
ないので難しい(「HARD」といった方がふさわしいかも☆)。

 いろんな面があり、途中で分岐もしたりして楽しめる。無限コンティニューの
おかげで何度でも挑戦可能、しかも「ノリがいい」ので、何度やり直しになって
も不思議と腹がたたない。アクション自体楽しいし、どっちかというと「力押し」
&「キャラ入れ替えの工夫」で勝ち進めるから、まったく詰まってどうしようも
なくなることが(「EASY」では)あまりない。4ケタパスワードで途中から
コンティニューできるが、いったんパスワード入力からやり直すとそれまでアイ
テムで増やしてきたHPゲージが基本数値に戻ってしまうので、後半は復活がキ
ツい。電源入れたらエンディングまで一気にいくつもりでやった方がよいだろう。

 敵を倒すとたまに出るアイテムが、取ろうとする間もなくポロッと奈落の底に
落っこちてしまって取れず、悔しい思いをする時がある★(それにしても落ちて
1ミスになるアクションってヤダなあ。地面や天井に接触しただけで1ミスにな
るシューティングも好かないけど(笑))
 敵の弾を自分の攻撃で撃ち消せるのが嬉しい。

 ボスが登場してひととおりポーズをきめてからHPゲージがピピーーーーッと
表示されるが、これがなかなかかっこいい。二段変化してくるボスとかもいて、
倒しがいがある(魔導士みたいなキャラがマントをバサッとやる演出が好き)。
 難しくてハマってしまう箇所もないことはないが、各キャラの性質をうまく生
かしていけば必ず通り抜けられる(私は消えたり現れたりする岩?の面で何十回
とやり直した。ココは本当に難しい。特に仲間が復活しない「NORMAL」モ
ードがつらすぎる。誰かがアウトになったらわざと残数をなくしてコンティニュ
ーしなおした方がよい)。

 ゲームオーバーになると哀しい曲が流れるが、すぐさま「キャラ選択時に流れ
 てた曲」に切り替わり、続行したくなる気分にさせてくれるのがいい。
 とにかくテンポというかリズムが大変良いので、つい熱中してしまう。(曲が
 いいのかな、これは。各キャラにそれぞれテーマ曲があって良い)

それぞれ特徴ある4キャラクター
*勇者リックル..私はやっぱりこれが一番好き。操作しやすい。鈴を投げて攻          撃する(この効果音いいな)。テーマ曲がとてもいい。 *ドラゴンのキキラ..もとは人間の女の子だったがワガママで自信過剰な為、            ドラゴンにさせられた、と説明書にはある(誰に変身さ            せられたんだろう)。面白い設定だな。最初素直に仲間            になってくれないのが彼女らしくて良いな(この作品に            はいわゆる”文字のセリフ”が出てこないので状況は絵            で判断するが、キキラが鈴の中に入る前の闘いは一瞬何            が起こってるのか、説明書を読んでいないとわかりにく            いかも)。ドラゴンのくせに一定時間しか空を飛べない。            ちょっと操作しにくい。 *ゴーレムのガンム..もとは国一番の大泥棒。魔導師の薬を盗んで飲み、この            姿になってしまった(「今は反省している」、ってのが            笑えるな..)。トゲの上をノーダメージで歩けるし、            攻撃距離は短いけど破壊力がある。でも動きは少し重い。 *マウスのコウ..もとはガンムが盗んだ薬の持ち主である魔術師。気が弱いの          でガンムが盗みに来た時、薬を飲んで変身してしまった(な          んだ、こいつら、結局は全員人間なんじゃないか☆)。爆弾          で攻撃する。ちょこまかと素速いけど基本HPが少なすぎる。          説明書の中のキャラ紹介の絵が、「ドラゴンクエスト〜ダイ          の大冒険」のチウに似てる(笑)。  キャラ切り換えはスタートボタンを押して行うが、すぐに反応しない時があっ て間に合わず、一瞬の差でやられてしまうことがある。  ポーズがかかってる間も音楽が鳴ってるのは嬉しい。ポーズかけた途端に音楽 がストップしてしまう作品もあるけど、そういうのはなんか寂しい。疲れた時に はちょっと休憩して曲を聴いていたいものだ☆ゲーム中はゆっくり音楽鑑賞して る暇がないから(笑)。デモがボタンでとばせるのも良い。  洞くつの中で、今まで暗かった所を通るとぱあっと明るくなる部分がある。こ ういうの好きだなあ。  ゲーム中ではセリフのひとつも表示しないのに、最後のスタッフロールでは” 大きい漢字”で名前を表示する(ファミコン特有のあの小さく読みにくいひらが な文字ではなく。このこだわり、いいねえ)。  久しぶりに気軽に楽しめたアクションゲーム。「NORMAL」はちょっと難 しかったけど(いや、ちょっとなんてもんじゃないな。最後の方なんてもう)。 HPアップアイテムの他にパワーアップアイテムが存在しないので、純粋に自分 の力でアクションできる(これがいいのか悪いのかはわからない...無敵とか 攻撃OR防御力アップとか欲しかった気もするけど☆薬は仲間同志で交換できると よかったかな)。  パッケージ裏のコピー。”エンディングは誰も知らない”。..この言葉が、 「NORMAL」モード(特に後半)の難易度を物語っているだろう。  「EASY」モードは練習にすぎないのだ...。 (魔王さんよー、頼むから○○○○○○するのはやめてくれー☆(一応伏せ字ね (笑)))  最後の方ではほとんど徹夜で挑戦しつづけ、出勤時間が来てもなおかつクリア できなかったためファミコンの電源入れっぱなしで出社したという(笑)(いま さら最初からやり直すなんて冗談ではないのである)。帰宅して挑んだら、あれ だけ苦労した敵をすんなり倒せてしまった。「あんなの倒すなんてゼッタイ無理 だ、できるわけがないぃ〜」と思い込んでいたのに。偶然に出た薬のアイテムが 大きかったな、やはり。ふ〜、それにしても、永遠に終わらないかと思った☆  最近RPGよりもアクションやシューティングの方がクリア後の達成感が大き いように感じる。苦労の度合いが違うからだろうか?「リアルタイム」ってのは やっぱりいいなあ。
'93 7/16 NIFTY-Serve FCGAMEM
     ファミコン&スーパーファミコン会議室 #27
(HP登録日 '98/5/27)
ソフト発売1992年6月備考なし

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