なんと珍しい、ゲートボールのゲームだ(これの他
にゲートボールを題材にしたコンピュータゲームを私
は知らない)。ゲートボールは「お年寄りが楽しめる
球技」として何年か前に人気が出たスポーツである。
(近所の広場で、お年をめした方々がゆっくりとゲー
トボールを楽しんでいたのを昔、見かけたことがある。
今でもやっているのだろうか)
杖を逆にしたようなスティック(正式名称は何だっ
たっけ……このソフトの説明を書くために以前買って
おいた「ゲートボール入門」という本はもう売ってし
まった)で球をコンと打ってころがし、いくつかある
ゲートをくぐらせる。何人かずつのグループに分かれ
て得点を競うのだが、迫力がなく単調で、いまいち面
白くない。もともと、仲間や自然との触れあいに最も
重点をおき、どちらかというと勝負は二の次、という
ゲートボールの性質を考えれば、コンピュータゲーム
化することによって魅力が半減してしまうのは当然の
ことかもしれない。やってみたくても機会がない若い
人が、ゲートボールがどんな遊びなのかを知るのには
良いソフトだろう。